2009年12月27日日曜日

俺大賞2009 次点編

例えば、実際のDJプレイやDJミックスを聞いて、「この人も歳とったなぁ~」と思うことが多い昨今ですが、それはその人の現役から退いてる感につながることが多いのです。だけど、Mark Eの遅めのBPMのミックスを聞いていると、若い奴を踊らせるだけのミックスは誰かにまかせておけばいいし、DJミックスというものが歳を取るごとに熟成して、いろんなものを表現することが出来るのだという気持ちになります。ということでMark E仕事が俺大賞受賞でした。

では、次点です。

Quantic & His Combo Barbaro "Tradition In Transition"

僅差でMark E仕事になりましたが、別にこれが俺大賞でも良かったです。ブログにも書きましたが一聴するとトラディショナルなワールドミュージックのようでよく聞くと、絶対に存在しえない音。日本でもMoochyとかがやってますね。もっとこういう音が聞きたいです。
Carl Craig & Moritz Von Oswald "Recomposed"

リミックスで有り、アルバム全体がクラシックの構成をなぞっているというアルバム。第4楽章のピークがやはりすごい。
Cos/Mes "chaosexotica"

今年、日本人の作ったハウスの最良のサンプル。
Likkle Mai "Mairation"

言わずもが
Morits Von Oswald Trio "Vertical Ascent"

言わずもが
サイプレス上野&ロベルト吉野 "Wonder Wheel"

次世代のスチャダラパーになれる逸材だと思う(いやマジで)
Luciano "Tribute To The Sun"

ミニマル嫌いでしたが、このアルバムで好きになりました。
Converge "Axe To Fall"

ますます厳しくなっていく状況の中で意志を持続することの大変さ。
DJ BAKU "JAPADAPTA"

DJ BAKUの演るロック(=コスるロック)が好きなのでもっとこっち方面をやってほしいという希望を込めて。
neco眠る with 二階堂和美 "猫がニャ~て、犬がワンッ!"

気がつくと今年一番口ずさんでいた曲。

以上。

次点はちょっと普通すぎる気もしますね。実際、今日ミュージックマガジンを立ち読みしたらほとんどが年間ベストとかぶりまくってたし。ま、てきとうに選んだわりにはちゃんといろいろ聞いていたとも言えるかもしれない。

2009年12月26日土曜日

発表2009年俺大賞

今年もやってきました!と言っても一部の人しか知らない俺大賞。mixiの非公開の日記などで細々と続けている、俺の俺による俺のための「俺大賞2009」。NO しがらみ、NO 公共性 NO 苦情受付の「俺大賞2009」です。

過去の受賞作品は、
2004年 Nathan Fake "The Sky Was Pink"&Lindstrom "There's A Drink In My Bedroom And I Need A Hot Lady"
2005年 ゆらゆら帝国 "ソフトに死んでいる(12インチ)”
2006年 Vushti Banyan "Just Another Diamond Day (reissue)"&"Lookaftering"
2007年 Gauze "貧乏ゆすりのリズムに乗って"
2008年 Boris "Statement (US Single Version)"
です。

では、今年の大賞は・・・・
Mark E "Warm Mix"に決定しました!!


正直、Mark Eなら何でもよかったのですが一番聞いたのがこれでしたので。このゆるいビートは本当にくせになりました。クラブミュージックの熟成していく先のビート。そしてこれがネットでの無料音源で有ったというのも今年を象徴する感じでした。

おめでとうございまーす!!

ということで次点はのちほど。

2009年12月16日水曜日

Beat Bop Records、レコード屋閉店に思う

Twitterで話題になったこちら、Escalatorレコードの仲真史さんのブログ。まずはご覧ください。

仲真史、レコード屋の閉店に思う
Part1 http://i-radio.cocolog-nifty.com/radioescalator/2007/12/post_d7ec.html
Part2 http://i-radio.cocolog-nifty.com/radioescalator/2007/12/part2_508e.html

みんながひっかかったのがPart2の試聴を止めるの部分ですね。

仲さんが言うのは、試聴をしないことでレコードを見極める目を養って欲しいということなのだと思うのだが、もちろんそれはそれでいいと思う。それぞれのお店の考え方だから。ただ、

「試聴を自由にお客様にさせてしまうということは、お客様の成長も妨げ、しかもこっちが新しいモノとして紹介するものに対しては理解されず、ワカり安いモノしか買われない。するとワカりにくい新しいモノは売れないので店は仕入れにくくなる、だからワカり安いものを多く仕入れて売る、するともっと一般の人が来てくれて売上は一時上がる、これはいいぞとさらにワカり安いモノをメインで売る、しかし元々普通の音楽では物足りなく通っていた輸入盤屋のメインの客層は、そこに価値を見出さなくなり行かなくなる、そしていつの間にか飽きやすい一般の人たちは去っていく」

ごめん、ここはまったく理解出来ない。自分たちの伝えたい物が伝わらないで、ワカりやすいものしか売れていないし、客はいつまでも成長しないという不満。

そこを疑ってはいけないんじゃないのか?

ブログで書かれている内容をいちいちつっこむ気はない(外人は試聴OKのくだりとか「その外人に中国人とかインド人とかも入ってるの?」とつっこんでもしょうがないし)。それよりも、全体から伝わってくる「物事がうまくいかなくなってしまって狼狽している感じ」が、かつてレコード屋を閉店した自分にも覚えがあるので、一言いいたい。

そういう時こそなにかひとつを信じなければならないんじゃない?

Beat Bop Recordsはターンテーブルを解放して、常連さんも一見さんも関係なく何枚でも自由に自分で試聴してもらってきた。それが自分が行きたいレコード屋だったから。例えば、12インチでもA面の曲は駄目でもB面の2曲目に入っている1分足らずの曲が「自分にとっては」強力に良かったりすることが有るのを知ってるから。自由に試聴出来なければそういうものに気付くことは無いし。

そういう風に試聴させて大丈夫ですか?と心配もされた。たまに試聴中にレコードにキズつけたり、中身を入れ替えてレジに持ってくる奴もいたけど、それはごくたま~にだったし、何年もやってきて実際ほとんど問題が無かった。そして、自分がそのスタイルを維持出来たことを、そのスタイルを維持させてくれたお客さんたちに感謝している。

いろいろ有って店を閉めてけど、そういう試聴全部OKの店をやってきたことで、少しでも誰かが自分だけの何かを見つけてくれたくれたなら、それで東京の音楽に少しでも貢献出来たなら全然オッケーだった。自分が信じていたのはそこ。そして、それから6年経って戻ってきた時にまだ店の名前を覚えてくれていた人がいたことは俺の誇り。

だから、仲さんにも最後までお客さんを信じて欲しいんだよね。エスカレーターと言えばスタイリッシュな人たちというイメージだったから、こんな混乱したことをストレートに出してしまったことに内心を察するものが有りますが、もしレコード屋を辞めなくてならないような時が来ても自分の店が少なくても自分のお客さんの音楽観と東京の音楽に確かなものを残したし、貢献出来たという信念だけは失って欲しくないです。そうすれば何が正しいのかという答えはおのずと出てくるんじゃないのかな?

2009年12月15日火曜日

ただレコードを試聴するのを垂れ流しにする放送

話題のUstreamですが、

ライブを中継したり、家でDJしているのを共有したり、飲み屋から生放送したりといろいろとやっています。誰かがやっていると言えば見に行くし、どれもオリジナルで楽しいです。すごい可能性のあるやり方だとおもいます。あと、なんかハプニングが起こるかもという生ならではのスリル感が有るのがいいのです。

そして、どんどんテレビとかを見なくなる訳ですが ・・・・

ま、Podcastの時もそうですが、同じことをやっても最終的に「行動力が有って、見せれるものを持ってる人の所に集中する」のは間違いないでしょう。逆に言うと見せれるものを持ってる人を発掘するのにとてもいいメディアだとも言えます。こういうのは語っていてもしょうがないのでまずやることです。そして、「う~む、これを新しいビジネス・モデルとしてプレゼンして・・・・」とか言ってる業界人はとっとと死ね。

そういうことで、自分も自分の身の丈に合った放送を考えてみました。それが「ただ店のレコードを試聴しているのを垂れ流しにする放送」です。いきなり規模が縮小されてますが、自分が出来ることと言ったらこの程度ですんで。

店のレコードを通販したい時に古くは通販リストを郵送したり、店のホームページを開いたりといろいろ有った訳ですが、どれも時間とコストがかかるので今となってはあんまりやる気がしませんでした。ですが、これならとても簡単でいいです。それに実際に聞いてもらうにこしたことないし。

ということで近日中にやります。こういうのはうるさい事を言う奴らが来る前にやってしまうのが吉!

2009年12月6日日曜日

Life Is So Hard To Beat 1

そりゃレコード屋ってくらいでレコードには思い入れがありますよ。

しかし、だからと言って目を輝かせながら「レコードというのはとっても素晴らしいものなので、みんなまたレコードに戻ってきてくれるはず」と信じて2009年にレコード屋やるほど純粋ではないのです。それだったら6年前に一回辞めてない。

6年前にiTunesやTraktor(DJソフト)に触れた時に、このまま今の状態でレコード屋を続けても勝ち目は無いと分かったので辞めました。結果としてその判断は間違ってなかったと思います。データで音楽が流通するにはまだ過渡期では有りますが、なんにしろレコード・ビジネスが再びかつての輝きを取り戻すことは無いでしょう。残酷な言い方ですが。

しかし今多くの人が、自分のレコード・ライブラリーが明日にでも無駄なものになると思っている現状には「そうではない」と言いたい。いや、言いたくない。

実を言うと、多くの人が「レコードなんて・・・」と言いだしてばんばん売りに出している昨今は個人的にはわくわくしています。周りを見ているうちに不安になったり、もうレコードでDJするのはダサいとか、レコードの値段が下がる前に売り切りたいとか、そういう風に情報に流される人たちのおかげで、今まで高くて買えなかったレコードが値崩れしたり、気軽に買えたりしているので。

ものすごく嬉しいのでバンバン売ってください。

まったく、別に中身が腐る訳でも有るまいし、何をそんなにあせっているのやら。

だから自分はレコードに価値が有るのではなく中身に価値が有る、レコードもCDも音楽を遠くに運ぶためのツールでしかないと何度も言うのです。今までツールに価値が有ると思っていた人やパッケージにプレミアをつけて商売していた人たちはそこの見極めが出来てないんです。だから今になって慌てるんですよ。そんなだからいつもテスト30点しか取れないんですよ。

もうちっと冷静になればいいのに。もっと普遍なものを信じたらいいのに。

ま、そのように冷静になれるのも6年間ほど外側にいたからなんですけどね。あの時辞めていなかったらこんな風にはなれなかったのも確か。

2009年12月1日火曜日

DJ Tiesto calls vinyl records "Outdated" and "A Nightmare"

from DJ-E MAGAZINE


AVC:What are your limitations when you travel? Do you limit the vinyl?

T: I have a lot of records with me, no vinyl though.

AVC: Is that a matter of convenience?

T: It’s not a matter of convenience, it’s just that vinyl is so outdated nowadays. I can make a track in my hotel room today, and play it for the crowd tomorrow. That never happens with vinyl. I played a lot of acetates at the end of my vinyl period—I used to make tracks and get them pressed in four or five days—but the quality was always so bad and they would skip all the time. The vinyl days for me are over. I still buy vinyl, but only albums, and just to play. For DJing, vinyl is a nightmare.

2009年11月28日土曜日

iphone is the best camera

iphone買いました

触り始めて数日後の感想「iphoneは今まで持っていたカメラの中で一番いい」。

300万画素しか無いとか使いづらいとか言われているiphoneのカメラですが、別に富士山や子供の運動会を撮る訳では無いですし、そういう時はデジタル一眼を使います。

そうではなくて、撮って、加工して、すぐネットで公開出来るということにぐっときます。もちろん他の携帯でも撮って、ネットで公開とか出来ますが、iphoneの場合はアプリで写真を加工するというプロセスがとてもいい。しかも片手だけでも出来る簡単さ。

なので逆に300万画素で良いのです。加工に時間がかかったり、アップするのに時間がかかるのでは意味が無い。

ということで「撮って→加工して→すぐネットで公開」というやり方で何か面白いことが出来ないか模索しております。





えっ?これで音楽聞いたり、電話もかけれるの?へぇ~・・・・・

2009年11月9日月曜日

映画『THIS IS IT』

映画とは時に残酷なもので有る。

さっきまでおっぱいぽろ~んとして「おおっ」と思わせた女が数分後には血まみれで死んでたり、もう駄目と思って自らの手で子供を殺してしまった後に救いが来たりする。そんなひどい物を見せられながら、作者がそこで訴えたいのはこの世の矛盾や生への渇望だったりするんだろう(たぶん)。

で、この「THIS IS IT」は何かと言ったら、この映画の主人公が最後に死んでしまうということがあらかじめ分かっている「映画」である。

リハーサルシーンの中でこのコンサートに参加することが出来たダンサーやミュージシャンやスタッフ達がコンサートのために、この映画の主人公のために、切磋琢磨し、厳しそうなスケジュールの中でどうにかあと数日後のコンサートを成功させようとする。なぜならそれを成功させることが彼らの「夢」であるから。

そして、映画館の人間もまるでエレファントマンを見るような目でみていた「整形だらけの奇人変人」が実は本当にピュアなエンターテイナーであり、信念を持った「ひとりの男」であることに心が動かされていく。「ただの」リハーサルを見ながら、それを自分の頭の中で変換させて完成したコンサートを思い描く。それがファンタジーというものだ。

しかし、みんな知ってる。それは現実にはならない。なぜなら主人公が死んでしまうから。

思い描いていた完成形のステージは2度見ることが出来ない。それどころかちょっと好きになってきたこの映画の主人公にもう2度と触れることは無い。彼から何かが届くことはもう無い。

映画の中に出てくる人たちが明るく希望に満ちた未来を信じれば信じるるほど、あなたの心が主人公の男に心をつかまれればつかまれるほど、時間は経ち、残酷な、そして最初から分かっているエンディングへと向かっていく。あと60分、あと30分、15分、10分・・・・映画が終わったらこのファンタジーも終わりだ。

映画は最後、主人公の葬儀が行われる訳でもなく、まだ何も起こっていない状態のまま終わる。そして、僕らは取り残される。大きな「喪失感」だけを残して。

そういう意味でこれはドキュメンタリーというより「映画」だ。劇場で見るべき。

2009年11月1日日曜日

続・Hudson Mohawke”Butter"

前々回のHudson Mohawkeですが、いまだに自分のふところにうまく収まらない。だからと言って駄目という訳では全然無くて、そのうまく収まらない具合がうれしかったりする。

新譜をチェックしていても、「あぁ、これはフォーク&エレクトロニカか」とか「ダブステップか」とすぐに判断出来てしまうものは得てしてつまらない。なんなのか分からないけどずっと心にひっかかる音楽、収まらなさ具合が気持ち悪い音楽というのが本当のオリジナルな音楽なのだと経験上知っているから。

と言いながらそんなことを思っているのは自分だけかもという不安も有るのですが。

ひとつ言えるのはこういうのってだいたいは家でしこしこ作って、家やipodで聞かせる用に出来てたりするのですが、こちらはクラブとかの大音量で聞かせることで感覚を狂わせる用に出来てるなぁということ。そういう意味では今度のエレグラで来日というのはすごく興味が有るのだけど、関東にはいないので無理だ。

で、収まらなさ具合が気持ち悪い音楽と言えば、Hudson Mohawkeとは音楽的に無関係だが、日本の犬式(Doggy Style)というバンドもそうだ。昔、ホームページで日記をやっていた時にその読者(?)の人に教えてもらったバンドなのだが、それから5年以上ずっと自分の中ではどこにも収まらないままだ。でもその気持ち悪さが嫌なのかと言われれば全然そんなことは無い。逆に気になってしまうし、ずっとそうであって欲しいと思う。

そしてどんどん収まりの悪い音楽を聞きたいと願うのであった

2009年10月29日木曜日

レコード屋の本音

このブログは今日のTwitterでの私のつぶやきまとめて一部追加したものです。

もともとイギリスのレコード屋の老舗、Rough TradeがAlbum ClubというRough Tradeがオススメするレコード10枚の中から1枚を送ってくれるというRough Tradeのセレクションをパッケージ売りするサービスを始めたという話題で何人かの方がつぶやいていたのを受けて書きました。

●みなさんよく「この前いい新譜見つけた」といいますが、実際にはそのレコードがあなたにみつかるようにセレクトした人間がいるのです。それがレコード屋の店員です。
●実際、全世界でリリースされている新譜すべてを仕入れて揃えることなんて出来ないんですから。誰かがその情報を編集してあなたが素晴らしい音楽を見つけられるようにしているのです。その編集という行為に対してお金を払うべきです。
●ネットで全世界でリリースされてるダンスミュージックのほとんどが手に入るJUNOみたいなところ、最初はいいと思ったけど実は不便だと思いません?情報が編集されてないから。俺が好きそうな音楽だけ誰か選んで教えてくれよって思いません?それをいままでしていたのがレコード屋ですよ。
●実際、多くの人がネットで買い出したらもうレコード屋なんていかなくてもいいと思ったんじゃないですか?たしかに自分も国内の通販サイトで視聴していいなぁと思ったら在庫切れでがっかりとか有ったし。だったら扱ってるアイテムも莫大な海外のレコード屋から直接買えばいいなぁと思ってました。
●そうやっているうちにレコード屋がどんどん無くなってみると、不便極まりない。入ってくる情報は莫大になって、今まで通り自分の感覚で買っているつもりなのに、時間ばかり食う。ネットで30秒の試聴サンプルを何時間も聞き続けているより、お気に入りのレコード屋に行ってコメント読んだり、直接「おすすめ有りますか?」って聞いて、自分で試聴した方がなんぼか早いと気づく。
●だもんだから、最近は誰かが「これ良かった」って言うと、みんな一気に「それ僕も好きです」「気に入りました~」ってなるでしょ?それってちょっと怖いんだよね。ちょっとした情報で一気にそっちに行ってしまう。もっとふり幅が有っていいと思うし、確かにそれもいいけどこっちも有るよね、そっちは?って思うし。
●情報が多くなればなるほど、いろんなことが満たされるはずというのがネット時代の常識だったはずなのに、どんどん不便さを感じる。人が一日の間に処理出来る情報なんて大した量じゃない。やはり情報は多ければ多いほどいいというのはやはり間違いで、今だからこそ、この世界で必要とされるのは「優秀な編集者」なんじゃねぇのか?
●と、気がついた時には周りにレコード屋も雑誌も何もなくなっていました、とさ。
●で、それでいいの?

●ここで思い出す。2000年から2002年あたりのCISCOハウス店は俺にとっての神の店だった。
●セレクトしてあるレコードを視聴してるだけで、「何か新しいことが起こってる」と思わせるものが有って、DJでも無いのに毎週何万円も新譜買いまくっていた。
●で、知り合いのDJに会う度に「やばいことになってるから、ハウス店に行った方がいい」と言いまくって。それがきっかけかどうかは分からないけど、何人かはその後DJスタイルが変わったりして・・・
●ま、よーするにあなたにもそんな店が有ったら別にその店を崇める必要はないけど、そこに金を落とすべき。自分の感性やコネクションを信じるのも自由だけどね。でもそれだけで世の中は回ってないよ。みんな誰かから何かを得て、何かを与えるから動いてるものが有るんじゃないのかい?
●でも、今になって目に見えなかった情報の編集に対してちゃんとお金を払えよって言われても何人がその対価を払うのかねぇというのも有るんだけどね。

2009年10月26日月曜日

Hudson Mohawkeと体力の限界


Twitterの世界ではここ数週間、プリンスだの、テレンス・トレントダービーだの、テディー・ライリーだの、ベビーフェイスだのといった不穏なつぶやきが続いていたが、先日はついにQ-Tipまでが突然Keith Sweatの”Make It Last Forever"のYouTube動画へのリンクをつぶやき。

別に今80年代R&Bが来てるなどという気はまったく無く、なんつーか、人の無意識が空間を超えてどこかでつながっているのを見るは楽しい。だからTwitterは楽しい。

そして、ここ数日いろんな人が素晴らしいとつぶやいているのが、Hudson Mohawke "Butter"。あっという間に絶賛の嵐ですよ。ということで早速ネットで購入してみました。新譜をチェックする上でもTwitterはアマゾンのレビューなんかより全然役に立ちます。

ですが、皆さんが絶賛しているものに対して言うのは気がひけますが、最初に聞いた感想は「昔、Aphex Twinがやっていたことをサンプリングでやっている」でした。あれ?俺のセンスもついに時代に追いつかなくなったか、と思いました。

ですが、本日うちの動くオーディオルーム a.k.a.車で大音量で聞いてみたら、すっごい印象が変わりました。なるほどヘッドフォンで聞くのとは全然違うね。例えばチープに聞こえるシンセの音も大音量で聞くとすごくなじんでるし、実は細かい所よく作りこんでたりして。本来内にこもりそうな音楽なのに実は大音量向けに作られているところに時代性を感じるなぁ。これがレイブ感覚(死語)?

なんにしろバキバキした音楽ですよ。ここのところダウナーな音楽ばかり聞いていたせいか、このバキバキ感は体力消耗するなぁ。ひょっとして試されてるのか?

2009年10月22日木曜日

QUANTIC and HIS COMBO BARBAROの素晴らしさ



買ったのは最近なのだが、聞いた瞬間に今年のベスト入りを確信した。その後検索してたら、実はDisc Shop Zeroさんで発売前からプッシュしていたのね。さすが

かつてDJが作る音楽と言えば、
「ジャズとヒップホップでジャジーヒップホップでございますー。」みたいな大仰なもので、それを「DJならではエディット感覚」と崇めてたりしてたものだが、こちらの場合は違う。別に言われなければDJが作ったとは思わないし、ぱっと聞いた感じ普通にクンビアに聞こえる。でも、よく聞けば今のコロンビアでこんな音楽はぜったいに作られない。そこがもう以前とは全然違う所。

以前の音楽がカレーと牛丼でカレギューみたいな物に対して、こちらは素材を両方ともじっくり煮込んでるのでカレーにしか見えない。でも牛丼も入ってるんだよみたいな・・・・あ、全然違った。

だからDJが作る音楽がフロアー仕様だとか、エディット感覚だとか、フューチャー感覚だとか言ってれば何かすごい物がそこにあるように思われた時代はもう終わってるってことさ。

元の素材の味を知っていてそれに適したちょっとした調味料を加えることでなぜか今まで食べたことも無い料理になっている。DJが作ったからではなくて、いろんな音楽を聞いてる奴が作ったからこんなにおいしくなったということ。

それが重要。

以降、DJが作る音楽はこれを基準に判断します。調味料の入れすぎは減点するぜ。

(と、書き終えてから聞いたこのCD。これだけのメンツを揃えて、いかにも金のかかっていそうなCDなのにQuanticの10分の1も面白くないぞ。)

JAGATARA覚え書き


(以下はTwitterからの転載)
■じゃがたらはやはり赤いスーツを着る前までが好き。赤いスーツを着た後のじゃがたらはやはりOTO'sじゃがたらだったから。
■じゃがたらの本を読んでもその頃のOTOがメンバーの演奏能力を上げようとして、結果としてバンドがばらばらになっていく過程が描かれているし実際そうだったんだろう。OTO自身もそれを認めて自分が悪者で有ったというような発言をしているけど ・・・・でも本当は違ったよね。
■あの頃、じゃがたらに全部やらせておいて周りで好き勝手言っていた奴らがいたんだ。そいつらの期待にOTOは答えようとしていただけ。すごく真面目にね。俺はその周りで好き勝手言っていた奴らこそクソだったことをちゃんと覚えている。
■だから寿町での酔い酔いのおっさん達を踊らしているじゃがたらの映像を見ると、別にアフロビートなんてちゃんとやれなくても楽しくファンクをやっていれば良かったもうひとつのじゃがたらを夢想してしまう。そんなことどうでも良かったよね。でもそれは誰も言えなかったあの時代。

あとひとつ付け加えると、じゃがたらのアルバムはどれも実際のじゃがたらのすごさをちゃんと記録してない。だからじゃがたらを当時見たことがある人間はそれをいつも口惜しく思っている。

そして俺は今のバンドのライブはちゃんと見にいくことにしている。あとで口惜しくならないために。

2009年9月29日火曜日

Massive Attack 覚え書き



●Massive Attackと言えば思い出す'92年の初めてのアメリカツアーの映像。
●なんと彼らはターンテーブルとミキサーのみのラバダブ・スタイルでライブ。Horace Andyらもいたけどびっくりするほど客に受けていなかった。
●このツアーは大失敗だったらしく、実際ミネアポリスではステージの途中で主催者からステージの幕を下ろされるほどだったらしい。
●この失敗がその後のMassive Attackに大きく影響を与えたのは言うまでもない
●その後、Massive Attackはアルバムを完璧に再現するライブバンドを作りライブするようになる。
●その成果は"Mezzanine"の後のロイヤル・アルバートホールのライブ(ブート有り)を聞けば分かるとおりHIP HOP,REGGAE,ELECTRONICAをルーツとするバンドが出来るものとしては完璧なもので有り、ロックも含めて多くのバンドに影響を与えるまでになった
●その頃、あるバンドから「あなた達のような音にしたい」とプロデュースを依頼されるが「あなた達だったら自分たちで出来るはず」とお断りする。そうして出来たアルバムがRadioheadの"Kid A"で、そのアルバムがその後のロックバンドを大きく変えたことは言うまでもない
●Massive Attackはその後、ライブでの演出や演奏力などをどんどん強化しており、大きなフェスのヘッドライナーになる程までになった。
●それでもアメリカにはやはりトラウマが有るらしく、8年とか5年とかごとにしかライブしていない。
●自分も"100th Window"リリース後にマンチェスターでライブを見たけど、大きな会場で満員なのにライブ中もみんな別に強烈に踊ったりする訳でもなく、薄~い膜の中に包まれてそこでふわふわとしながら感覚を共有しているような感じがとても21世紀。かつてのピンクフロイドってこんな感じだったのか、と思ったりした。
●なんにしろ、現在のMassive Attackはレコーディング・アーティストと言うよりは、強力なライブが出来るバンドで有り、メンバーも今はライブという場でどこまで出来るのかということに主眼を置いているように思う。
●それも最初のアメリカでの失敗が原因なのだが、たいていのグループはそこでぽしゃったり、小さいクラブという世界での成功に引きこもったりしてしまうのだが、そうならなかったのはやはり才能なのだろう。

2009年9月17日木曜日

2009年9月13日日曜日

3分間レボリューション

数日前のビートルズに関しての文章は雑誌も他の人が書いているものも見ないで書いた。その後いろいろな人が書いたり、言ってたりするのを見たがほぼみんな同じポイントを指摘していたので今回のリマスタリングがどれだけビートルズ・ファンが聞きたかったポイントをクリアーにしてくれたのかと再確認出来て面白かった。あとあれだね、ビートルズ=優等生 という昔からよく見る図式はステレオ・ミックスによる功罪だと思った。ステレオだといろいろ実験した先進的なロックバンドくらいのもんだが、モノを聞いたら 同時にものすごくグルーヴするロックバンドであったことが分かると思いますよ。

などと先週から親父たちが急にビートルズ、ビートルズと言いだしているのでうんざりしている人たちも多かろうが、ニルヴァーナのカート・コヴァーンが"With The Beatles"を繰り返し繰り返し聞いていたという話はいかがだろうか?

カートがこういう音楽をやりたくて"With The Beatles" を繰り返し聞いていたというのは有名な話だが、ニルヴァーナの"Smells Like Teen Spirit"こそまさに"With The Beatles"な曲だ。シンプルなリフと急進的なリズム感覚が3分繰り返されることでその時代の若者の中でくすぶっているものを代弁しているような気にさせてしまう。

人はそれをポップスと呼ぶ。

問題だったのはニルヴァーナのいた場所がポップスを否定する場所だったことだ。その軋轢で結局自殺してしまったのだと思う。それに対して人はいろいろ言うだろう。

でも俺は言う。てめぇらポップスをなめるなよ、と。

かつて人はロックで世の中が変わると思っていた。もちろんそんなことは無かった。でも、人の心は3分で変えることが出来る。それは今では誰でも知っている。ポップスとはそういうものだ。そしてそんなポップスを書ける才能を神は誰にでも与えなかった。カートはそれに選ばれたけど居た場所が悪くて追い詰められた。その後、ニルヴァーナの元メンバーがFoo FightersになってCheap Trickみたいな曲をやったりしてる軽さを受け止める素地が有ったら死ななくてよかったのにね。

ということで神は3分の偉大なポップスを書ける才能を間違った場所の人に与えてしまうことが有るけど、日本で言うと俺が思うのはゆらゆら帝国の人だ。正直、名前も知らないけどあのギターの人が本当にやりたいのは60年代や70年代の日本のサイケデリックなのだろうけど、その曲の端端にはポップスを作る才能を感じる。彼らの曲がバラエティーのテーマに使われたのは偶然ではないはず。ここ最近はそこから遠ざかろう遠ざかろうとしているみたいだけど、いっそ開き直って歌謡曲とか書いたらすごいいい曲書きそうなんだけどなぁ。

V∞REDOMS(BOREDOMS) BOADRUM 9 動画リンク

September 09 09 NY NY
http://www.youtube.com/watch?v=xPmUGtY5Tdk
http://www.youtube.com/watch?v=AQDOQbf0e8s
http://www.youtube.com/watch?v=IUVzrdeILqo
http://www.youtube.com/watch?v=t0IVdWz-d3A
http://www.youtube.com/watch?v=PIxqVcpzWuY

別カメラ1
http://www.youtube.com/watch?v=L3YqE66Up80

別カメラ2
http://www.youtube.com/watch?v=HE0ehje0JYc

別カメラ3
http://www.youtube.com/watch?v=nwmgv0f7GPU

リハーサル
http://www.youtube.com/watch?v=0SL7hytgH7A
http://www.youtube.com/watch?v=URAb330zWfI
http://www.youtube.com/watch?v=oGvNKr1QEAs

バックステージ
http://www.youtube.com/watch?v=qX7oU31t4bo

写真とレビュー
http://www.brooklynvegan.com/archives/2009/09/99_pictures_9_r.html

September 11 09 Troy NY

http://www.youtube.com/watch?v=avhC3wBnTxw
http://www.youtube.com/watch?v=Q7sir6xz__4
(ギターは誰なんだろう?)

http://www.youtube.com/watch?v=q5AR0V5Lv8c
http://www.youtube.com/watch?v=_K8cKp6_APM

September 13 All Tomorrow's Parties 2009 festival at Kutshers Country Club in Monticello, NY.

http://www.youtube.com/watch?v=_-PioQZJUBA
http://www.youtube.com/watch?v=5LlXN0zPuqM
http://www.youtube.com/watch?v=zSZWbqxHOek
http://www.youtube.com/watch?v=ydYLSP2WJ4Q

Part13まで有る(1時間以上。たぶんフル動画。保存しておいた方がいいよ)

http://www.youtube.com/watch?v=Dytjcy9YUs8

http://www.youtube.com/watch?v=4BMncSSRpYc
http://www.youtube.com/watch?v=LIjcKksmi4U
http://www.youtube.com/watch?v=h59j_OmyPJU
http://www.youtube.com/watch?v=Hd3w1nkXSkI
http://www.youtube.com/watch?v=Nd87zW-Zrc0
http://www.youtube.com/watch?v=_Jo7e7mgSKk
http://www.youtube.com/watch?v=OuJqwUTQ0OE
http://www.youtube.com/watch?v=2iQlja0TGog
http://www.youtube.com/watch?v=Dy6RvuHitBE
http://www.youtube.com/watch?v=anGNCx42Jaw
http://www.youtube.com/watch?v=anGNCx42Jaw
http://www.youtube.com/watch?v=zbH2Gar13A4
http://www.youtube.com/watch?v=q1ZXIHmOwfE

Rolling Stone誌でATPのBEST IN SHOWに選ばれました
http://www.rollingstone.com/news/story/30084647/all_tomorrows_parties_2009_who_rocked_the_catskills_the_hardest


BOADRUM 10月大阪で
http://www.namura.cc/art-meeting/vol03.html

2009年9月12日土曜日

まともにはいられない

まぁ、出るというなら聞いておきますかくらいに思っていた、Beatlesのモノボックスだが、聞き始めたら冷静ではいられない。

なんと言ってもビートルズ・ファンというのはことあるごとにレア音源という名の不良品をつかまされたりしてきているのである。特に前の「LOVE」というアルバムがひどかった。あれでもう今後リリースされるビートルズには期待出来ないと思った。

ということで、モノミックスはLPを録音したものを持ってるけど、音が良くなったというなら聞いておきますか、くらいに思っていた。

でも全部違った。

4年かけたというリマスターは本当に素晴らしかった。特にポールのベースの音や、ジョンの声の微妙なニュアンスなどファンがここクリアーに聞きたかったというポイントがすべて聞きたい状態に。

そして、モノミックス。今まで勘違いしていたのは、モノミックスのLPでも、それをステレオのカートリッジで拾ってしまったのはモノじゃないのだ。ヘッドフォンで聞くと真ん中に音が集まってしまって左右が空いてしまう。それが今回はCDなので広い平地に音が広がっている感じがモノなのに味わえる。今までモノだと思っていたものがそうじゃなかったのだ。モノというのはここまで広がりの有って、豊かな表現の出来るものだったということを初めて知る驚き。フィル・スペクターは正しかった。

特にMagical Mystery TourとかSgt Pepper's とかはモノを聞いた後にはステレオは聞けない。なのにこのモノボックスが限定で、すでに入手困難感が出ているのはどういうことか?本当のビートルズはここにしかないと断言出来る。とにかくどうにかして買っておくべき。

2009年9月11日金曜日

200万円vsレゲエ

車のシステムを新しくした。

今まで予算の関係でしかたなくパワード・ウーファーを使っていたのだが、今回、パイオニアの昔のTS-WX1600Aというウーファーを手に入れたのでそれにチェンジした。それにスピーカー・ケーブルを直につないで電源を使わないでバックロードフォーンを鳴らすことに。

上の文章を要約すると、今まで電気の力を使ってベース音を強調して鳴らしていたのだが、それをスピーカーから出る音をバックロードフォーンというトンチを使うことで低音を自然に増幅させることに成功した。以上。

前にも家でバックロードフォーンのスピーカー(CORAL製)を使っていたので、そうなるだろうと分かっていたが、バックロードフォーンを使うとレゲエのベースが本当に気持ちよく鳴る。日本のサウンドシステムでもベースのスピーカーはバックロードフォーンというトンチが使われているのでみなさんも見たこと有ると思うが、これで鳴らすと本当にオーガニックでいいベースの音が聞こえるの。

いきなりレゲエが気持ちよくなって、気分も上昇。発作的にドライブに行きたくなる。たぶん長野くらいまでは平気で行けるな、今なら。

しかし、レゲエというのは不思議な音楽だ。

昔、働いていた店はいわゆる古いハイエンド・オーディオをたくさん置いている店だった。コンピューターじゃない方のマッキントッシュとか、タンノイとか、JBLとかそういうのがたくさん有って、それを社長がいない間に"チェック"と称してあれこれ組んで遊んでいた。本当にアンプとスピーカーの組み合わせによって音が全然違うので面白かった。

で、その中でこれぞ自分の中でベストという組み合わせが有って、ターンテーブル、カートリッジ、コントロール・アンプ、パワーアンプ、スピーカー、ケーブル全部合わせると200万円というセットだった。それでも安いというのがハイファイの常識。これでヒップホップとか、ハウスとか、テクノとか大音量でかけてた。"チェック"と称して。

その中でシステムに負ける音楽というのがたくさん出てくるのだ。テクノとかはいい音になればなる程物足りなさを感じるし、ヒップホップもアーティストによって音の出方が全然違う。東よりも西の方が音がいいことを確信したのもこの時。しかし、レゲエだけはどんなシステムでも絶対に負けることが無かった。それが60年代でも、70年代でも、レゲエはどんな高級なシステムでもぐいぐいといい音でついてくる。

つまりその時代ですでに「いい音」というものの確信がレゲエの中に有ったのだ。

これは驚愕するべき事実。他のカリブの島の音楽、カリプソやサルサにはここまでのいい音という意識は無かった。なのにジャマイカだけは自分でシステムを作ってまで「いい音」を追及していた。

俺はそこに神の意志を感じる。

ジャマイカだけに神はそれを与えた。その理由は神だけしかしらない。

しかし、ジャマイカの作った「いい音」はニューヨークやロンドンや世界のあちこちに広がり、それがヒップホップになり、ハウスやテクノになって「今の音」になったという事実。

そして、すっかりオーディオ・マニアになった自分が車の中で、家で大枚をはたいてでも追い求めるのは、いわゆるオーディオマニアが求めるハイファイではなくて、60年代や70年代にジャマイカで鳴っていた音の再現。そこに近づくことというのはキリスト教徒が神に近づくために祈りを続けるのと一緒。そこに近づくことが音楽の神の意志だと思うからだ。

2009年9月7日月曜日

プログレと抒情派フォークの接点

今日はネタが無いので今まで思っていたが、誰に言ったらいいか分からなかったので人に言えなかったことを書きます。

「いちご白書をもう一度」という曲がありますよね。あれの元ネタはピンク・フロイドの「Echoes」。そして曲名は知らないけどちょっと前にCMで流れていたビリーバンバンの曲の元ネタはKing Crimsonの「Moonchild」。

だからどうした!

2009年9月6日日曜日

世間ではまぬけに見えるものにこそ、この世の真理に通じている!

杉作J 太郎:3か月前鬱で死にたくなったが、風呂でガンダムSEEDの物真似をしていたらすごくうまく出来たので、すぐ誰かに聞かせなきゃと思って鬱を脱出した。←これを知って数カ月前のタマフルの杉作J太郎ゲストの回を聞き直すとSEEDの物真似が死を逃れた男の魂の叫びだったことに驚愕する。

2009年5月23日

2009年9月3日木曜日

怖い話(DJ編)

歳をとるもんではないなぁと思った。

先日、こだまさんのライブで歌った歌はどこかで聞いたことが有るな、と思って思い出していたが、結局、メロディーが似ているということから出た結論が「吉田拓郎」であろうということになった。もちろん違っている。ネーネーズだ。去年沖縄に行った時にライブで見たことあるのだ。それ以前に、タイトルも間違えている。「小銭の花」じゃなくて「黄金の花」だ。それにこの曲は2006年の「MORE DUB STATION」でやっている。

経験としていろんなものに触れると、これ知ってるとすぐに反応するのだが、それが何で有ったかがすぐに出なくなっている。こういうブログを書いていても誰かの言葉を引用しようとするのだが、それが誰の言葉だったか思い出せない。そのうち、それが本当に誰かの引用なのか、自分で捏造したものなのかすら怪しくなる。

歳はとるものではないなぁと思った。

歳をとるものではないなぁと言えば、まだ20代だった頃の話だ。自分よりも年上のある有名なDJを聞きに行ったのだが、前のDJから変わってその人の番になると、イコライザーのハイを思いっきり上げるのだ。DJ中にもどんどんハイを上げてくるので音がキンキンして痛い。当然、また一人、また一人とフロアーから人が消えていく。でもそのDJはなぜ自分のDJ中にフロアーから人が消えていくのか分かってない。俺は思った。この人は耳が悪くなっているのだ。

すでに20代と40代では聞こえる音域が違うという話を前に聞いた。20代が普通に聞こえている高い音域が40代では聞きとれなくなっているらしい。そのDJも長くクラブでDJをしているうちに普通の人よりも早く耳が悪くなってしまったのだ。だからどんどんハイを上げてしまう。若い子はその音に耐えられなくてフロアーから去っていく。

選曲がどうの、つなぎがどうのという以前の段階でDJとしてスクラップになってしまう恐怖。

どうです?この話を聞いたら今度自分がDJをする時にハイのつまみを上げれなくなるでしょう?これが本当の怖い話(DJ編)。

2009年9月1日火曜日

男たちのうつむく夜

この前の日曜日、姫路での野外イベント"最高音響 Special Select"に行ってきました。

最高音響のサウンドシステムの音が素晴らしくてそれだけでも"がん上がり"しましたが、海のすぐそばというロケーションも最高。近くに家が無いので大音量です。自宅のすぐそばでこんな素敵なイベントが有ったことを東京や大阪のみなさんにも是非お知らせしておきたいです。最高音響のイベントはこちらでチェック出来るので来年もしあったら是非来るべき。

うちらはGoma & Jungle Rhythm Section目当てで行ったのですが、それはもう楽しみました。特に最後の1曲は、何かが降りてきているような不思議な感覚がありました。それは'01年のフジロックのV∞REDOMS以来のものでした。

で、その後こだま和文さんだったのですが、
「マイケルジャクソーン、忌野清志郎~、江戸アケミ~、佐藤伸治~」 名前のシャウトの後、1曲目”REQUIEM"。・・・・・これで心をつかまれない奴は俺の友達じゃない。

その後はライブ中にトランペットから出てくる音、ピアニカの音、MC、曲の中の語り、すべてに意味が有った。まったく無駄が無い。ダブという音楽は削っていく音楽だと言いますが、こだまさんのライブは不要なものを全て削って意味だけがそこに有るんだな。

途中で「黄金の花」をこだまさんが歌ったのだが、横をみたら隣で見ていた男が目を閉じてうつむいて今にも泣きそうになっているのを見たらこっちも思わず涙腺がやばくなった。

じゃがたらをリアルタイムで見ていた世代なので、江戸アケミという人に対してものすごい思い入れがあるのだが、あの人はものすごくやさしくて、ものすごく厳しい人だった。そのやさしさは駄目な人間でも駄目なまま受け入れてくれるやさしさで、厳しさは決して説教するのではなく、「あなたにとってロックとはなんですか?」「あなたにとってファンクとはなんですか?」「あなたにとってレゲエとはなんですか?」と問うてくる厳しさだった。問われたら俺達はそれに対して答えを用意しなければならないのだ。

この日のこだまさんには、かつてのアケミと同じものを感じた。というか、こだまさんはアケミのやさしさと厳しさを引き継いでくれているのだと思った。アケミが問うて、こだまさんが問うていることの答えをまだ出せないのだとしたら、俺達はその自分自身にうつむいてしまうしかないのだ。

2009年8月28日金曜日

薬物語禁止条例

今日のTwitterで拾った話題。

薬物系のキーワードを歌詞に入れるな!と、レコ倫から通達がきた件。音楽業界にも余波。
http://twitpic.com/fj7fp

ネットで検索すると前から除外リストに入っていたみたいだが、本格的に審査が通らなくなるんだろうね。

例えば前回のブログ「シャブ抜けの冷や汗を集めたような音」も止めないといけないね。なぜこういうことを書くというとそれはレトリックなんだよ。いや~ん、こんなブログでレトリックとか言うのが恥ずかしい。でも、その禁止されてるものの話題をあえて言うことで人をドキっとさせるのが目的で有って、ドラッグを肯定することが目的じゃないないのよ。

たぶん。



はい、日本終了。

2009年8月26日水曜日

コラボを総括

電気グルーヴの「20」には電気グルーヴの年表が載っているのだけど、なぜか「岡村と卓球」に関しての記述が無い。あの気持ち悪い怪作が。



どんなアルバムかと言われたら、裸の中年二人が全裸にローションまみれになって肌をすり合わしてるビジュアルをそのまま音にしたらこうなる、と答える。もしくはシャブをやって抜けかけの冷や汗を集めたような音だ。

卓球とのコラボと言えばこちら、InKのセカンドはものすごい名作なのだが、なぜか聞いている人が少ない。




Sons Of Nice Youngでやろうとして出来なかったことが卓球とやることで全部出来たという感じのアルバム。

俺が思うに卓球といっしょに仕事をした人は、その仕事っぷりに圧倒されてしまうので、1作目は卓球色が強くなってしまう。相手のやり方が分かったセカンドはよりお互いのバランスが取れていい作品になるのではないか。だとすると、アルバムを通して感じるメッセージが「中年はダジャレばっかり言うので嫌われる」ということを逆説で強調しただけに終わった、「電気グルーヴとかスチャダラパー」は


もう一作作るべきだと思う。

もう一作作るべきと言えば、このアルバムだ。


最近退屈してそうな、H氏こそ今の川辺と組むべきだと思う。

2009年8月25日火曜日

EVERYBODY WANTS TO BE 電気グルーヴ

今日本で一番成功しているアーティストと言えば迷うことなく電気グルーヴと答える。

一度もレーベルを変わることなく、一度も売りに出たと思わることなくほどほど売れて、昔のファンがいい大人になってお金を使える歳まで続けて、だけど常にふざけてる印象を持たせつつ、大きくなるバジェットは無駄づかい、海外でも評価されて、過去の自分たちにもちゃんと落とし前をつけれる。

日本の音楽業界の中でもがいてるアーティストの誰もが電気グルーヴになりたいはず。ということを「20」を聞きながら想う。

2009年8月24日月曜日

オーディオとしての正しさがヒップホップを変えた時

'01年のフジロックにNitro Microphone Undergroundがホワイトステージに出たんだけど、その時全然盛り上がらなかった。なぜそれを知っているかというとその場にいたから。それには原因が有って、ニトロのトラックには808のキックを隠し味で薄くまぶして有ったんだけど、ホワイトステージのPAが良すぎてそれを見事に再現してしまったから。想像して欲しいが、808のキックの"ぼぉ~ん”という音が2小節ごとにライン直みたいになり響いてしまったら、もはやラップがどうの、トラックがどうのではなく疾走感ゼロ。"ぼぉ~ん・ぼぉ~ん・ぼぉ~ん・ぼぉ~ん”と鳴っている中でなんかラップしているだけになってしまったニトロはたぶんステージの上では何が起こっているか分からないままだったろうし、かわいそうだった。

別に昔の恥ずかしい事をぶり返すつもりはないが、ヒップホップとハイファイということを考えるとあの時にことを思い出す。そしてDREの音がニューヨークのヒップホップのフィルターを使った音を一瞬にして過去の物にしてしまった事を。DREは確実に「ラジオと車」社会の中でどんな音がオーディオ的に正しいことが分かっていたのだ。だから西海岸はアメリカ全土で勝利した。そしてそれがヒップホップを変えた。PETE ROCKやLARGE PROFESSORやBEATMINERZの時代の音を懐かしく思うことは有るが、オーディオ=音響の中ではDREが正しかった。それは歴史が証明している。

2009年8月23日日曜日

Dreが世界を変えた音

今は通勤が車なので車の中を快適に過ごすのかということに気を使っている。よーするに、いい音が聞きたいのだ。家庭が有って子供がいると車の中というのは本当に大切な時間。誰にも文句言われず、テレビ見るから音楽止めてと言われずにに大音量で好きな音楽を聞きたいという切実な願い。時たまこのままどこか知らない街まで車で行きたいとも思う。何時間ドライブしてもいい音といっしょだったら苦じゃないし。

それはさておき、

うちでは車のチューンアップはずっとDr Dre の"Chronic 2001"である。なぜならこのCDが今まで聞いたヒップホップで一番音が良いから。

リアルタイムでDr Dreの前作"The Chronic"が出た時を思い出す。ウエッサイの音を特徴づけるものはいろいろ有るだろうが、俺にとってはその音の良さ。とにかくDreの音はオーディオ的にめっちゃ良かった。それまでのニューヨークの音はまずそこで負けてしまった、と思う。ニューヨークにもいいエンジニアはいたと思うが、Dreの"Chronic"の音の良さはぜんぜん違った。それをDreはかなり意識して出してきた、と思う。耳が良かったんだろう。AKAIのサンプラー使わないでキーボード直弾きとかでドスを効かすとか。

そして、その後の"Chronic 2001"はそれの上を行く音の良さ。"Still Dre"とかがちゃんと鳴らないカーオーディオは間違ってるのでチューンし直した方がいい。で、そのDREの音の良さがアメリカ中に浸透し、結局ヒップホップ自体が変わっていくのだからオーディオはなめない方がいい。

2009年8月22日土曜日

あなたの知らない12インチの世界 4

Felix Da Housecat
The Morning After (Drum Drum Mix)
RELORD '94 Discogs Link










Psycho Whistler
Tilt
Cold Rush Records '93 Discogs Link









これらのレコードはBeat Bop Record 2で売ってます

2009年8月21日金曜日

キング・オブ・J-RAPカレンダー

みなさんお待ちかね!
キング・オブ・J-RAPカレンダー、SEAMOの新譜が出ましたよ!

気になる今回のテーマは「テストでいい点取れなくても気にせず頑張れRAP」でした!!!!前にJ-RAPカレンダーを書いた時にもうJ-RAPカレンダーネタは出尽くしたと思いましたが、やはりSEAMOですね~。夏休み終わりから中間テストに向けてぴったりのネタを見つけてきましたよ~!!

ということで、今後もSEAMOから目が離せませんねぇ~!

あ、キング・オブ・J-RAPではなくて、キング・オブ・J-RAPカレンダーですのでお間違えなく~

2009年8月20日木曜日

俺の知ってるTwitter

Twitterっていまいち何が面白いかわかりませんよね。

ま、流行ものなのでやってみるかと思ってやってみたのですが、最近になって何がいいのか分かってきました。

例えばあなたが気になっているイベントが有ったとします。そしたらそのイベント名で検索します。ここでは「DK Sound」です。

そしたらそのDK Soundに関してつぶいている人をフォローしたりします。知らない人を勝手にフォローしたらプライベートを勝手に覗かれているような気になって嫌がられるんじゃないかと思ったりしますが、別にmixiではないので気にしなくていいでしょう。嫌なら嫌で向こうが拒否するだけですから。というかそれを拒否してしまうと後述のTwitterで一番重量なコミュニケーションが成立しなくなるので、誰が自分のつぶやきを見ようと気にしないという寛容さが大切です。

そうすると、そのフォローした人たちが「DK Sound」についてそれぞれがいろいろつぶやきます。中には写真をアップしたり、ブログを書いたりします。そういった、それぞれが勝手につぶやいたりしていたもの=「点」を集めていくといつの間にかその「DK Sound」が立体的に浮かびあがってきます。いつの間にか行ってもいないイベント(例:「DK Sound」)がどれだけ素晴らしかったのかということが分かることになります。

ひとつひとつは意味がないと思われるものがたくさん集まると意味を成してくるというのがTwitterの醍醐味です。

ですので、なるべくライブでその場の写真や動画(=You Tube)や思ったことをすぐに発信出来るツールが必要になります。そういった意味で現在最強のツールはiphoneです。iphoneの流行とTwitterは切っても切り離せません。あなたがTwitterをやっていればiphoneが欲しくなるし、iphoneを持っているのにTwitterをしないのは宝の持ち腐れです。

それはともかく、

ひとつひとつは意味がない小さいものがたくさん集まると「意味」になるというのは、民主主義ということを考える上でも重要です。俺が投票をしてもしなくても政治は変わらないという意識はTwitterに触れることで変わるでしょう。あなたがTwitterでつぶやくことがどこかの流れに組み込まれやがて大きな流れにるんだと想像することはとても楽しいものです。

たとえその内容が「今からトイレに行ってくる」だったとしてもです。

2009年8月19日水曜日

あなたの知らない12インチの世界3

Annex
Get Down (Dub Mix)
Wave '02 Discogs Link










Claude Young
I Am Nothin'
Djax Up Beats '95 Discogs Link









これらのレコードはBeat Bop Record 2で売ってます

2009年8月18日火曜日

音楽の作り方

今日は音楽を作ります。

まずミュージック・マガジンを取り出します。後ろのディスクレビューをてきとうに読んで気になるものを探します。

自分の場合はこれです。

「This Heatの影響を強く感じさせるシェフィールド出身のポストロックバンドの3枚目。このアルバムからドラマーが変わって一気にテクノ/エレクトロニカ路線に接近。10分を超えるB4はE2-E4風のミニマルなリフレインの上にダブ処理されたノイズギターとエフェクト音が延々と飛び交い、後半4つ打ちになるという朝方のフロアーで大音量で聞いたら昇天間違いなしの劇薬。Carl Craigのリミックス盤はWARPから発売予定」

では本を閉じます。そして音を想像します。頭の中で延々と音を鳴らし続けます。ある程度音を鳴らし続けたら、心のポケットにそっとしまいます。そしてこのレビューされているバンドのことは忘れます。ミュージック・マガジンのことも忘れます。

これを繰り返すことで何曲かお気に入りが出来たら、初めて楽器を持ってその音を再現してみようとします。もちろん再現出来ません。それでも作業を続けていくとなんか知らない曲が出来ています。

以上です。是非お試しを。

2009年8月17日月曜日

あなたの知らない12インチの世界2

Paul Hazel
Go (Original)
Rotation '95 Discogs Link










Vein Melter
When You Feel It
Space Teddy '93 Discogs Link









これらのレコードはBeat Bop Record 2で売ってます

2009年8月15日土曜日

あなたの知らない12インチの世界1

本日からしばらくはあなたの知らない12インチの世界をお送りします。
一瞬流通してすぐに廃盤になる名もなき12インチたちはどんな音だったのかを振り返ります。なお、こちらはディスクガイドやクラブ雑誌をほとんど見ませんのですげ~有名なレコードが混ざっていたらそれは御愛嬌ということで。

今回はテスト代わりに軽く04年と01年のレコードから

Kiko Navarro feat. Concha Buika
Mama Calling (Kiko's Afro Acid Dub)
Curious(UK) '04 Discogs Link










Jose Nunez
Harmonizer (Sondos Dub)
SONDOS Discogs Link









聞けましたでしょうか?ここで紹介するレコードはすべてBeat Bop Record 2で販売しています。次回からは90年代前半のレコードをメインにお届けいたします。

2009年8月11日火曜日

ミリーはサンタに引き金を引いた

Ed OGの"Be A Father To Your Man"は彼女が妊娠した男に、彼女をなじったり、逃げたりせずにその事実を受け止めて生まれてくる子供のために立派な父親になれ という内容。

そしてもう1曲 De La Soulの"Millie Pulled A Pistol On Santa"は父親に性的暴力を受けて、その父親を殺害してしまった女性の歌。

当時、これらの曲が普通にシングルカットされていたという事実。

だからK Dub Shineのラップの内容が青臭いとか言ってるのは間違いで、これがHIP HOPだった時代が有って、彼はそれを継承してるの。タオルぶんぶん振り回して、ガンガン上がっていこうぜとか、お前と出会えて俺はうんぬんとか、ヒップホップは死んでないとか、だけじゃないのよ。

ま、それはともかく。

歌詞とかリリックとかちゃんと向き合って見直すという行為は新しい曲を見つけるよりも新鮮な体験になるねという話でした。

あと、いまだに洋物HIP HOPを売る時に、この曲はROY AYERSの"Searching"ネタだとか、Funkadelicの"I'll Stay"ネタだとかしかコメント出来ないレコード屋はいい加減止めないかい?

そこがポイントじゃないし、それって何にも言ってないし。

2009年8月9日日曜日

Be A Father To Your Child

ということで、
子供がいつでも犠牲になってるんだよ。あの子の夏休みを返してやれよ。

このブログを見ている人たちがK Dub Shineをどう思っているかは知りませんが、この曲だけは親になった後に見るとぐっとくるよ。

あともう一曲。
Ed OG & Da Bulldogs "Be A Father To Your Child"

果たして今のヒップホップでこんな内容のラップがまだ有るのだろうか?

Be a father if not why bother son
A boy can make 'em but a man can raise one
If you did it admit it and stick with it
Don't say it ain't yours 'cause all women are not whores
Ninety percent represent a woman that is faithful
Ladies can I hear it? Thank you.
When a girl gets pregnant her man is gonna run around
Dissin' her for nine months when it's born he wants to come around
Talking that I'm sorry for what I did
And all of a sudden he wants to see his kid
She had to bear it by herself and take care of it by herself
And givin' her money for milk won't really help
Half of the fathers with sons and daughters don't even wanna take 'em
But it's so easy for them to make 'em
It's true, if it weren't for you then the child wouldn't exist
After a skeeze, there's responsibilities so don't resist
Be a father to your child

You see, I hate when a brother makes a child and then denies it
Thinking that money is the answer so he buys it
A whole bunch of gifts and a lot of presents
It's not the presents, it;s your presence and essence
Of being there and showing the baby that you care
Stop sittin' like a chair and having your baby wonder where you are
Or who you are----fool, you are his daddy
Dib;t act like you ain't cause that really makes me mad, G.
To see a mother and a baby suffer
I've had enough of brothers who don't love the
Fact that a baby brings joy into your life
You could still be called daddy if the mother's not your wife
Don't be scared, be prepared 'cause love is gonna getcha
It will always be your child even if she ain't witcha
So don't front on your child when it's your own
'Cause if you front now, then you'll regret it when it's grown
Be a father to your child

Put yourself in his position and see what you're done
But just keep in mind that you're somebody;s son
How would you like it if your father was a stranger
And then tried to come into your life and tried to change
The way your mother raised ya----now, wouldn't that amaze ya?
To be or not to be, that is the question
When you're wrong, you're wrong, it's time to make a correction
Harassin' the mother for being with another man
But if the brother man can do it better than you can,
let him. Don't sweat him, duke
Let him do the job that you couldn't do.
You're claimin you was there, but not when she needed you
And now you wanna come around for a day or two?
It's never too late to correct your mistake
So get yourself together for your child's sake
And be a father to your child

2009年8月7日金曜日

ダメ!ぜったい

前にちっちゃな野外ライブに行った時の話。

小学生低学年の男の子と幼稚園の女の子の兄妹がうちらを見つけて近寄ってきた。こっちも同い年くらいの子供を連れていたのでいっしょに遊びたかったのだ。ライブと言ってもトランス系だったので退屈なんだろう。その子らといっしょに遊んでいたが親が近くにいないので聞くと「あそこにいるよ」という。見ると遠くからこっちを見ているような見ていない感じでお父さんとお母さんらしき人がいる。こっちと目が合っても会釈もしない。無愛想な人たちだな、と思ったが気にせずにいると、その人たちがスモークを張ったワンボックス・カーに交互に消えて5分くらいしたら出てきたりを繰り返しているので、あぁあれか、と思った。

子供ほったらかして自分らだけ気持よくなってんすか。

この辺の人たち特有の警戒心って奴でこっちに近寄ってこないのだ。むしろ早くどっかに行ってよって感じですか?親のくせに自分の子供をほったらかしにして、いっしょに遊んでる人と挨拶も出来ないくせに、大地がオーガニックが地球環境がゴミを拾おうとか言ってんじゃねぇぞ、このクソが!と、気持ちが冷めてしまったので、子供たちに「もううちら行くね」と言うと、「えぇ、行っちゃうの・・・」と本当に寂しそうな顔をされてしまった。あの寂しそうな目と親のぼぉ~とした目はいまでもセットで思い出す。

地元をベースにしているということは

Twitterばかりでこっちが全然書けない。いろいろなものが途中のままな気がするんだけど、例えば、昼間ブログの文章を考えているうちに自分の中でいろいろなことが解決してしまって、もう一度コンピューターに向かって打ち込む気がなくなるのよ。

で、とりあえずまだ言っていないことは、

地元をベースに活動しているヒップホップは地酒である、と。

工場で大量生産されるパック酒より、その土地土地の水や風土や空気の中で醸造された酒の方が飲みたいに決まってるじゃない。オリコンの順位なんて関係ねぇよ。ニューヨークもロスもロンドンも東京も関係ねぇ。もっと地元でやってることに対してみんな誇りを持った方がいいよ。そしてそこで長くうまい酒を造りつづけたらいいじゃないか。

ということでした。

2009年7月25日土曜日

Fight The Powerだピョン

ほかの方のTwitterからの転載ですが ・・・・

かなりのインパクト。

http://biscuitclub.fc.yahoo.co.jp/6/975/

アニソンに参加★[new]

2009/7/24 17:17 日記
アニメソングのコンピのレコーディングしてまっす(>_<)
海外のミュージシャンでカッコイイ感じに仕上がっていて、、

ただ今、プロデューサーの"パブリックエネミー"さんを待っています……が……
アメリカからの便が遅れて今向かってるみたいでっしゅ!!



あたしが歌うのは
『ひみつのアッコちゃん』に『ラムのラブソング』ですp(^^)q


牛っしっ(>_<)



ai

人と曲の組み合わせが4次元。

不穏と不安

Twitterにも書いたが、今有線から聞こえてくるJ-POPの歌詞の半分に「この世界で君と巡り合えた奇跡」という歌詞が。いや、冗談抜きに本当に半分はこの歌詞なんだよ。もはやここまでいくと完璧に脳死、つーか何にも考えてないんだろう。J-POPだけでなくて、有線から聞こえてくるジャパレゲ(?)もJ-ROCK(??)たいして変わらない。「いいことを言ってる風」で聞いてるその間だけ気分を高揚させるけど、まったく何も残らない。別にほかの誰かが歌っていても関係ない。アーティスト性ってどこにいった?アーティストの内側をみんなで共有しているような気分にさせる音楽はどこに?

で、いまさらですがスチャダラパーの「11」

ちゃんと言うべきことが有って、自分たちの言葉で音楽にしている。いつもと変わらない。なのに、アルバム全体に漂う「不穏な雰囲気と不安感」はいったい何?

それは最近気がついたけど「俺はこう思うんだけど・・・」と言った後に誰にも同意されないんじゃないかという不安。言った後に「今の大丈夫だよね?伝わってるよね?」といちいち同意を求めている感じ。それらが醸し出す不穏な雰囲気。それがこのアルバム全体に漂ってる。

そして、それこそ今の自分たちの直面しているものと同じもの。例えば「ジャパレゲの歌詞でさ、お前を一生幸せにしたいんやとかってよく平気で歌えるよね」と言った後に、「みんなレゲエを広めようと頑張っているのに、そんなこと言う奴はバッド・マインドだ」とか言われて総スカンを食うという恐怖。つーかたぶん本当にそうなるね。レゲエを広めるためにオリコンに入るようなヒット曲を作る。日本の音楽業界の中で地位を得るために頑張る。それをレゲエのためと言われても、・・・・ 正直、俺には関係ない。アーティストは自分の内側と向き合って、その内側から出てくる音と言葉を記録に残せばいいのであって、レゲエのためとかヒップホップのためとか言えば言うほど胡散臭く聞こえる。だったらジャーの神さまのためにとかの方がまだいいよ。

と、書いたら昔は半分くらいは同意してくれているという実感が有ったけど、今はどうなんだろう?「この世界で君と巡り合えた奇跡」という歌詞を平気で使いまわす人たちには昔は悪意を感じたけど、今ではその悪意すら感じることがない。本当に何も考えていないんだろう。それが怖い。

もうひとつ最近のアルバムでアーティスト性を強烈に打ち出していたと言えば椎名林檎の「三文ゴシップ」でした。アルバムのテーマはずばり「性愛」だと思いましたがどうでしょう?「性愛」をテーマにしながらそれを受け手に強引に受け止めさせる椎名林檎のキャラクターはすごいと思いました。これが「性愛をテーマにしたaikoのニューアルバム」とか「性愛をテーマにしたYUIのニューアルバム」とかだったら受け手が照れたり、興味が持てなかったりすると考えたら椎名林檎の特殊性は面白いと思います。あとはその特殊性がどこまで持つか、いつ客の方から「もういいっす」と言われるのかの方に興味があります。

2009年7月20日月曜日

土着のリズムと不良だけが解読できる夜の暗号 1

また長い文章になると思うのだけれど、時間が取れないのでこの文章も細切れだ。

好きな日本のヒップホップと言われたら、Ozrozaurus, Gagle, 刃頭の3つとすぐ答えます。この歳になって”***さんのライムいつもリアルっす”とか”:::のラップ半端ねぇっす”などと言って日本のヒップホップ聞く訳もないのだけれど、この3つだけはたぶんずっと聞き続けるはず。そしてこの3つが横浜、仙台、名古屋をベースにして活動しているというのも偶然ではなくて、そこに意味があるからこの3つが好きなのだ。

ということをこの後に書いていきます。

ある時からヒップホップのトラックからネタとかサンプリングとかを意識しなくなりました。それよりもリズムの取り方の方が重要だということに気がついたから。リズムというのは"Speed Of Life" なのですよ。その場所で気持ち良いとされるビートが有って、それはそこでの生活のスピードを反映しているのだ。ニューヨークのラップより、LAのラップの方がアメリカの中でポピュラリティーを得たのは音楽的に上とか下とかいう話ではなくて、アメリカの他の街はLAに近くて、ニューヨークみたいのは特別だからだ。生活のサイクルが違えば音が違うのは当たり前と前回にも書いたけど、ヒップホップほどそれを如実に反映している音楽は他に無くて、そここそがヒップホップの醍醐味なのだ。ヒップホップが世界中に広がれば広がるほど土地土地で違うヒップホップになっていくという、グローバルなローカル・ミュージックという変な存在がヒップホップなのだ。(つづく)

2009年7月19日日曜日

Twitter始めました

一度登録したものの、何が面白いのか分からずにいたTwitterですが再びやってみました。今みたいに長い文章を書く時間が無い時などでも軽く現状報告出来るのでいいかも。右の方にありますのでよろしければどうぞ。とりあえず一日一言はなんかぼやいてます。

で、今日80年代後半から90年代前半のテクノが大量に入荷したので聞いてました。ほとんどがオランダやイタリアのハードテクノやガバでしたが、その中でもきらりと光るものが有るので試聴が止められません。

ガバと言えば昔イギリスでガバがかかっているクラブに行ったこと有りましたが、こんなもんどんな奴が聞いてるんだと思いながら遠目に見ていたら、上半身裸のマッチョ達が、ものすごい量の????を決めながらガバガバとしていました。あんなにたくさんの・・・・が飛び交っているのを見たのはあれが初めてでした。むき出しの欲望がBPM180で沸騰していて怖かったです。

2009年7月14日火曜日

Azymuthの夏 日本の夏

一度住んでみたくて京都に住んでましたが、夏は蒸し暑くて、冬は底冷え、景色も山ばかり、古い人はどこに住んでるかで人を判断して、クラブは2時を過ぎると途端に人がいなくなり... いや、いい所でしたけど、なぜか京都に住んでる時はエレクトロニカのような電子音楽か、Black Jazzのようなものしか聞かなくなったもんです。四角い閉じた部屋という単位を意識させる街なんです、京都って。だからクラブとかよりもせまいバーとかの方が馴染むし、音楽も解放されて踊るというよりは座って話ししながら聞く方が多いかも。

かつてアメリカに買い付けに行っていた頃、初めてロスに行って、空港でレンタカー、それも大きめのアメ車を借りて、片道6車線のハイウエイに出て大音量のラジオからDr Dreが流れてきた瞬間にそれまであまり興味の無かった西海岸ラップを一瞬にして理解出来たもんです。この街で、このスピードで生きていたらこの音になるわ、と。それ以降、環境が音楽を作ると確信しました。だから日本にいてやっぱり東だの、西しか認めないだの、サウスやアトランタがどうのとか言っても意味が無いし、ましてやそこのトラックを真似したってしょうがない。サウスがダサく聞こえてもそこに住んでたら、そういう音が必要と思うんだから。

そんなもんなんだよ、音楽って。

だから自分の住んでる場所と自分の周りにいる人のための音を出せばいいのだ。

ついでに、ちょっと東京の音ってなんだろうと考えてみた訳ですが、意外にZeebraの音楽が浮かびました。あのきらびやかな感じ、いろいろな物が有って常に消費をうながされる感じ、****決めて夜の街をうろついた時の光のにじんだ感じ、でも一歩裏に行くと怖そうな感じ、そしてちょっと油断していると振り落とされそうな東京のスピード感がまさにZeebraの音楽を聞いた時に感じるものといっしょ。そして、東京って楽しいんだろうなぁと思う気持ちとあぁもう結構ですというLOVE&HATEの比率がZeebraの音楽に対してのものとほぼ一緒!これは新鮮な驚き。

で、本題。

京都から某所の海のそばの高台に有る家に引っ越してきました。窓の外がいきなり島、浜、船、橋、月、星になってみたら突然Azymuthの音楽が気持ちよくてしょうがなくなりました。そしてそこに理由なんてない!

2009年7月9日木曜日

黒船 Bad Brainsという奇跡

ヒップホップ以前に触れた黒人音楽といえばBAD BRAINSだけだった。

当時、「黒人でパンクやってる奴らがいる。しかも途中でレゲエもやるらしい」という噂はパンクスの間で話題になっていた。とういうことでROIRから出たカセットとブートのビデオを新宿で買ってきた。

ちょっと色物かなと思っていたけどぶっとんだ。正直、合間のレゲエはよく分からなかったが、パンクの部分はめちゃくちゃかっこよかった。そして「黒人もロックするんだ」と思った。

それから30年近く経って聞きなおしてみても分かる。一番かっこ良いパンクバンドはBAD BRAINSだと。

BAD BRAINS"Big Take Over"


BAD BRAINS Target Video


Big Take OverはBeastie Boysもサンプリングしたし、最新アルバムをAD ROCKがプロデュースしたりしてるし、Lip Creamが当時Bad Brainsにすごい影響を受けてレゲエの曲をやったりしていたし、BOREDOMSの初期もBAD BRAINSの影響有り。パンクとラスタのメッセージが同列というのを普通にやっていたBAD BRAINSという存在がその後の多くの人に黒人音楽へのドアを開けてきたのは確かなのだが、まだまだその辺の評価が低い気がする。

2009年7月8日水曜日

黒船 20年戦争

'86年に出たGAUZEの「Equalizing Distort」は全編当時のパンクやインディーズの状態に対する怒りをそのままぶちまけたアルバムで名作。しかしながらその数年後、このアルバムが出たSelfishレーベルが消滅したあたりでインディーズ関係は現場にも行かなくなったし、まったく聞かなくなってしまった。そのあと当時のバンドがどうなったかも追うこともなくいた。聞けば自分の10代の青さもついでに思いださなければならない「苦さ」もあったし。

それから10年経って、タワーレコードの試聴機にガーゼの「面を洗って出直してこい」を見つけた時はまじにびっくりした。まだやっていたんだという驚きとその内容に。Equalizing Distortの時と同じ怒りをぶちまけたアルバムだったし、音楽的にもかっこ良かった。というか、前よりもぜんぜんよかった。人間なかなか10年以上、怒り続けることは出来ないよ。

それから全く遮断していたパンクと少しずつ邂逅していくのだが、ガーゼは俺がまったく気にもしていなかった間もずっとライブを続けていたし、なんと10年に1枚というペースでCDもリリースし続けている。2年前には「貧乏ゆすりのリズムにのって」というアルバムも出している。ほかのバンドも奇形児のように今活動再開しているバンドもあるが、結成以来ドラム以外のメンバー不動のまま活動をずっと続けてきたのはガーゼくらいだろう。ガーゼの前身のチフスが81年頃にソノシートを出しているからもうすぐ30年。その間何一つぶれていないことのすごさ。

今「シャンパンがどうの」ラップしている奴は50歳近くになっても一人でステージに上がって同じことが出来るのかと問いたい。ラップとロックは違うと言われてもこっちはずっと地つなぎで聞いてきているんだからね。あっちに出来て、こっちには出来ないということは認めない。俺はね。

2009年7月6日月曜日

黒船 ブルーハーツというナパーム弾

最初にブルーハーツを見た時はまだヒロトが全裸になっていた頃なのでまだ初期、もちろんレコードも出ていないし、宝島にも出ていない頃。元々ブルーハーツはルースターズのファーストを経典とした東京のビート・シーンから出てきたバンドだったのでパンクでは無かったのだが、いつの間にかパンクバンドとも対バンをするようになってきた。

一番最初に見た時には「人にやさしく」も「世界は僕らの手の中」も「ダンスナンバー」もやっていて、完璧に出来上がっていた。でも元々ビート・シーンから出てきたバンドだと知っていたのでパンクとは違うなぁと思っていたのだが、あっという間にそれまでちまちまと妬み嫉みでやってきたパンクをブルーハーツというナパーム弾で焼き尽くしてしまった。

いや、本当に焼き尽くしたとしか言いようがなかった。本当は火がつかなくていいところにまで飛び火して焼き続け、そして焼け野原だけが残ったという感じ。

あれ程の勢いのあるバンドはその後も見たことがなかったが、自分の好きだったパンクが目の前で焼け落ちていくのも見ることになってしまったのだった。

黒船 大阪は大阪だった

インディーズブームに飲み込まれて東京のバンドがメジャーに行こうと必死になっている頃でも大阪からは面白いバンドがたくさん出てきていた。

メスカリンドライブ、ニューエストモデル、OFF MASK OO、XOYO、赤痢、OUTO、S.O.B.、花電車、そしてBOREDOMS。

その差は歴然としていたのだが東京のバンドは影でこう言っていたものである。

「あいつらはみんな実家から通っているからあぁいうバンドが出来るんだよ。」つまり実家なので生活費がかからないから売れないような音楽でもやり続けることが出来るということ。逆に言うと東京のバンドはアパートの家賃を払わなければいけないのでメジャーで売れる音楽をやらざるおえないということか。

まさかそれは冗談でしょう?と今ならみんな言うだろうが、当時はみんなマジにそういう風に言っていた。たしかBOREDOMSに本当にそういう風に聞いたインタビューもあったはず。

と、当時の東京のインディーズがどれだけかっこ悪かったのかを端的に表すエピソードなのだが、結局そんな感じでメジャーで売れるというために必死になったバンドたちも結局は搾取されたり、メジャーに生き残るためにさらに醜態をさらすことになるわけだ。

2009年7月4日土曜日

黒船 もう何回目か忘れた

そんな感じで、ハードコアパンクにのめりこんだばかりにその後の人生が狂ってしまった男の回顧録・・・・ でしたっけ。間が開き過ぎて忘れてしまいました。

かっこいいと思っていたハードコアでしたが、意外と早く終末を迎えました。ハードコアが終息していった原因はいろいろありますが、あまりにもバイオレンスすぎてライブが出来る場所が無くなった。ハードコアの精神的支柱だったDISCHARGEがあっという間に分裂してしまった等々ありましたが、しかしなんと言っても大きかったのは自主製作盤がインディーズになって、それまで築き上げてきたものを全てを焼き尽くしてしまったから。

インディーズと呼ばれるまでの自主製作盤シーンなんて、
「俺は東京生まれ、パンク育ち、インディーな奴らとはだいたい友達」
という感じで、ひとりと友達になるとその人の紹介でインディー業界のパンクな人たちとつながることが出来たもんです。そのころの自主製作盤といえばA社とB社が仲が悪いというくらいで、とてもせまい世界の中にみんないたもんです。

例えば、ライブをブッキングするにも電話で
「×月×日にライブあるんですけど、出てもらえますか」と言えば、テンションの低い声で
「あぁ、大丈夫です」と答えてくれて、別にギャラの話をすることもなく本当に当日機材車に機材を積んで来てくれてその日のギャラが数千円でも喜んでもらったものです。

ところがある日突然、そこに知らない人間がたくさんやってきました。PCMだの、エジソンだの、オールディーズだのを名乗る人たちがやってきて、
「うちのXXXXを出すだったらトリじゃなければ出ません。」だの
「ギャラは30万ください」だの言ってきたのです。

そしてあっという間にインディーはぶっ壊れました。はっきりいうと金でね。

その後のインディーはメジャーに行って一旗揚げる組とお呼びがかからない組とに分かれてしまいました。その頃は、楽屋によく出入りして裏側からいろいろなバンドを見ていましたが、メジャーからお呼びがかからないバンドはまるで置屋の芸者みたいにどんどんスレて、ほかのバンドの悪口ばかり言っていたもんです。

そしてそれを見ながら正直、
「かっこ悪い」と思っていました。

それから数年後、日本のヒップホップの黎明期を横から見ることになった訳ですが、その時もハードコアなヒップホッパーがスチャダラパーをけなしたり、ブッダブランドの悪口を言っていたりする現場に出くわしたのですが、その時にこのインディーの置屋を思い出したもんです。そして、
「いつか今の自分がしていることをかっこ悪いと思うよ。それよりも自分が出来ることをしてればいいじゃん。自分が正しいことをしていれば必ず報わるよ」と心の中で思っていました。

2009年7月3日金曜日

万引きをつかまえた。まだオープンもしていないのに。

7月に入ってやっと人なみに自由な時間がとれるようになりました。ま、現状としていまだに店作りをしている最中で、なんでそんなに時間がかかっているかというと他にもやらなければいけないことがいろいろあるからなのですよ。

それでもレコードの準備をしていると、不思議と人が来るもので
「いつから売るのですか?」などと聞かれるのでそのたびに「6月末からです」とか「7月1日」からですとか答えてました。その中で20代の4人組がいて、何度も来店してきては帰ってもらうを繰り返していたので、その日は何度も何度も悪いなぁと思って、
「まだ値段つけていないですけど、在庫見てもいいですよ」と言ってしまった。

それが失敗だった。

ちょっと他にもすることがあったので目を離しているうちに、そのうちの一人が手にレコードを持って店を出て駐車場に出ていくのが見えた。あわてて追いかけると「これは買ったもんだから」と逆ギレしはじめた。そのレコードをふんだくって見ると、なんと

RICOの「WAREIKA DUB」のオリジナル盤だった。52円の値札がついていた。

うちの店はレコード部門以外はすでに開店しているので、どこからか52円の値札を持ってきて貼り付けレジを通っていったのだ。

ふざけんじゃねぇ。てめぇら全員出てけ!2度と来んな!

気がついたら店の中で大声出していた。騒然とする店内。そいつらは帰っていったが、俺の怒りは収まらなかった。まだオープンもしていないのに万引きの被害に遭うのも俺くらいか、と思ったら少し治まった。

翌日そいつらの一人が謝りにきた。「僕は知らなかったんです。友達が勝手にやったんです。」と言ってきた。ついでに「昨日買えなかったレコードが有るので売ってください。」とも言ってきた。

「てめぇ2度と来んなって言っただろうが、とっとと出てけ」

と言いたかったが、

「あなたは知らなかったのかもしれないが、あなたの友達がやったんだから、その場にいた4人とも出入り禁止になるのは当たり前。友達がぶちまけたクソをあんたら全員で処理しなければいけないのも当たり前。この後、その友達とあんたの関係がどうなろうとそれはこっちの知ったこっちゃない。」とやさしく説明してあげて、お帰りいただきました。

残念だったね。俺と俺の店のレコードのことはもう忘れてね。そして約束通り、2度と来んな、ボケ!

2009年6月26日金曜日

マイケルジャクソンとオバマ

かつてアメリカに買い付けに行っていて一年の半分近くをアメリカで過ごしていたことがある人間として言わせてもらえばアメリカに人種差別というのは確実に有る。ロスやニューヨークにいたらそんなことないかもしれないがウィスコンシン州だったりテキサスに一人でいたら差別されるなんて当たり前。そこでへこたれたら負けだ。それを受け入れてもう一度アメリカに接することが出来るようになってまず一人前。そんな風にアメリカを見てきた自分からしたら、自分が生きている間に黒人がアメリカの大統領になるなんて絶対に無いと思っていた。

ところが時代はあったいう間に変わって、それが今や現実。

マイケルがどんなに否定しても、彼が白人になりたかったのは間違いない。白い肌。ケツ割れアゴ、とがった鼻。彼の変わっていく容姿がどんどん彼の音楽をそのもの本来の価値="King Of Pop"から遠ざけてしまった。ここ10年近くマイケルのことを話す時人はなぜか「半笑い」だった。

50歳だったマイケルが容姿を白人に変えなければならないほど、背負わなければならなかった差別を今生きてる人の誰もが受け止めることが出来なかった。マイケルってのは生きている悪いジョークだとみんな思っていた。そしてオバマがアメリカの大統領の時代に肌の白くて、鼻のとがった黒人のマイケルはその存在自体が重すぎた。たぶん本人にも。

あとちょっと時代が違ったら、マイケルがJackson 5のマイケルの成長した姿のまま受け止めることが出来たのに。

でももう彼の背負った不幸は終わった。あとは彼の本来の姿="King Of Pop"の話だけをしよう。

2009年6月20日土曜日

黒船 番外編

ごぶさたしております。この不況のご時世にレコード屋を作ろうとしてしまいいまだに完成してません。ブログも更新出来ません。もう少しなんですが。

ということで今回はつなぎのブログです。

30を過ぎてから分かったのですが、ギターをうまく弾くコツは

「いかに音を出さないか」

だということです。ギターというのは弾きながら右手の甲で音をミュートさせる訳ですが、音をミュートさせて切ることによってかっこ良く聞かせることが出来るのです。

ガーガーガーガーと単純に弾くのではなくて、
ガーガッ・ガ・ガーガッ・と合間合間にミュートするとあっという間にギターがかっこよく聞こえます。

なぜかというとそこにリズムが生まれるからです。

パンクやヘビメタのギターが空間をとにかく音で埋めつくそうとするのに対して、音を切ってリズムを作る。そうしてギター、ベース、ドラムがそれぞれ作ったリズムを合わせるとグルーヴが生まれるのです。ここに至る意識の返還こそがまさに黒船襲来から開港に至る道筋なのですが、その話はおいおい。

なんにしろ「いかに空白を作るのか」ということに気付くことこそいい大人への第一歩ですし、いろいろな場面で適用できると思います。

2009年6月15日月曜日

Beat Bop Records 2が出来るまで 第3日目

前回のマッチやピンクレディーなどのレコードにはどいていただきました。なぜなら某所で人の目に触れぬまま10年以上保管されていたレコードが来たので。
この辺全部再発じゃないです
このMarva Whitneyもオリジナル。
まだまだ有る。もちオリジナル。
さらにかつてのパンクミニコミ「修羅」まで出てきました。
このレコード屋は実在する。

2009年6月10日水曜日

Beat Bop Records 2が出来るまで 2日目


前回のレイアウトが気に入らなくてやり直します。なぜかギターが・・・

SOUND BURGERもあるでよ

ターンテーブルとミキサーも来ました

レコードを置いたら少しレコード屋みたいになってきた。

肝心のレコードがこちら・・・・えっ?マッチ!?
このレコード屋は実在する。

2009年6月8日月曜日

(細切れ連載)黒船 その4

その後、ハードコアバンドの方たちと一緒に打ち上げしたりするようになってあの怖かった人たちがすっごい気のいい兄さんたちだったりするのを知って、ハードコアパンクの呪いも溶けてきたのですが(本当にしゃれにならないくらい怖い人もいましたが)、やはり中学から高校のくらいの時にハードコアパンクのバイオレンスと緊張の世界を「パンクって、大人ってこんななんだ」と真に受けて人格形成してしまったのはやはり問題が有ったようです。

何が悲しいと言っても中学~SEX PISTOLSやCLASHのオリジナルパンクには間に合わず、カジュアルなパンクも、メロコアも、マンチェもスミスもエクスタシーもレイブもゴアもOASISもブラーも渋谷系も、ヒップホップも、ダンスホールも、テクノも、グランジも、チーマーも、クラブも大人になってから知って、雑誌で今キているレコードとして紹介されている新譜が"20 Jazz Funk Classics"や"Flowers Of Romance"や"Seppuku"や"Penis Envy"や"Red Mecca"という時代を中学から高校時代に過さなければならなかったということ。そして当時、パンクという選択をしてしまったがゆえに夏でも鋲打ち皮ジャン、ダイエースプレーで髪を立てて電車に乗って屋根裏・LOFTへ行かなければならなかったこと・・・









正直、もっとましな青春ってものが有ったんじゃないのか?

と、思いつつ今40歳前後の人間で当時パンクという選択をしてしまった人の作る音楽や書いている文章を読むと他の世代と確実に違うのは世の中のモラルに対してからかってやろうという気持ちが基本に感じられること。いい歳こいて良識ぶったこと言ってる人間を嫌い、そんなもんぶっ壊しちゃえばいいんだよと世の中にいろいろ仕掛けてくる人たちが多いような気が。やはり青春時代に心に刻まれた"DESTROY" "DISORDER" の精神は生き続けているということでしょうか?

いつも心に鋲ジャンを。

2009年6月6日土曜日

Beat Bop Records 2が出来るまで


なんにもない空間に

棚を組み立てます

さらに棚を加えて


アンプやスピーカーをチェックして

組み込みます

下にも棚を作ってここにレコードを並べます

今日はここまで。
このレコード屋は実在する!

2009年6月4日木曜日

(細切れ連載)黒船その3

日本のハードコアパンクのバイオレンスの話を今の人にしてもたいていは
「そんなことが本当に有ったんですか?」と信じようとしないだろう。それくらい非日常的な空間がそこに存在していたとしかいいようがない。と言うかもはやどこまでが本当でどこまでが脚色されたものなのかをちゃんと確かめることも困難だし。東京の隣の千葉に住んでいたパンクの自主製作盤好きにとっては耳に入ってくる「初めて見る顔の奴はボコボコにされる」とか「モヒカンの奴が血祭りにされて病院へ送られた」とか「スターリンのバッジつけてたら殴られる」とかの情報に翻弄されるばかりだった。

しかしながら反戦・反核を唱えるハードコアがなぜにそのように暴力的になったのか今だとなんとなく分かる気がする。ハードコアの初期のアンセムとなったのがこのThe Exploitedの"Punks Not Dead"

つまり始まりの時点ですでに「パンクは終わっている」ものという扱いで、パンクがニューウエーブになって音楽的に進化しているというのが一般的な音楽観だったのだ。

パンクという新しい街が出来たと聞いてかけつけてみたが、そこはすでに取り壊された後の廃墟だったという感じ。せっかく自分がいれる場所が見つかったと思ったら、そこがすでに時代遅れだったと言われた、その絶望感があの頃のパンクにはつきまとっていたのだ。だから髪の毛をモヒカンにしたりや鋲を打った皮ジャンを着たり、あの人の神経を逆なでするようなハードコアな音をがなり立てるのだ。まだ俺はここにいるんだということを外の人間に主張するためにすべてに過剰になっていく。

内側の結束を高めるために暴力もどんどん過剰になっていき、過剰な暴力がさらに外の世界からの隔離を生んでいく。その後だいぶたってから「FIGHT CLUB」という映画を見たけど、あの殴り合いと社会のモラルへのツバ吐きによって自分たちを認め合うあの映画の世界はまるっきり当時のハードコアパンクそのもの。

そんなあらゆることに過剰にならざる負えない「空白期」しかなかった世代がハードコアパンクになのだけれど、ほんの数年後にはアメリカから非現実ではなく、生活の中、日常の中のパンクが輸入され、短パンはいてスケートしててもパンクでいられる時代が来るのだがこの頃はそんなことになろうとは夢にも思わなかったよ。

2009年6月3日水曜日

(細切連載)黒船 その2

今のヒップホップのファッションやスタイルの起源がRUN DMCだとすると、ハードコアパンクの起源はDISCHAGEの"WHY"にさかのぼります。



それまで人気だったSPKやTHROBBING GRISTLEなどのノイズ、インダストリアルの絶望感を高速リズムでぶっ飛ばし、非武装・非暴力のメッセージをぶちまけたハードコア・パンクはSEX PISTOLSやTHE CLASHのパンクの流れから突然生まれたミュータントとしてあっという間に一部に支持されていったのでありました。

そして日本でもハードコア・パンクのシーンが生まれることになるのですが、その非武装・非暴力のメッセージを唱えるハードコア・パンクが、かつてないほど暴力的なものになっていくのですから不思議なものです。

2009年5月31日日曜日

(細切れ連載)黒船 その1

我が人生を振り返ってみれば黒船が来航したと言えるのはヒップホップとの出会い以外にありえません。「最初に好きになったのはマイケル・ジャクソンで、その後姉さんの影響でニュージャックスイングとか聞き出しました」という奴はこれ以上読まなくてもヨシ!君に話すことは無い。

俺の中学~高校時代と言えばロックそしてパンク・ニューウエーブの時代。それも一番多感な時期がハードコアパンク直撃だった訳で、GISM,GAUZE,COMES,EXECUTEという東京4大ハードコアパンクが好きで、その後、ADKやAAレーベルのバンドを追いかけ、やがてやってくるインディーズ・ブームには苦々しい思いをしていた人間が黒人の音楽を聞くようになるなんて思ってもいなかったのでありました。(つづく)

2009年5月27日水曜日

John Martyn - Solid Air



いよいよ忙しくなってきました。なんでこんなに忙しいのかは後々お話します。

ということで今回も手抜きブログです。人のこと言えないよね。

最近は元気の出ない曲ばかり聞いてます。前に"Soundtrack For May"であげたitunesのプレイリストは家でチルしたい時に聞く曲です。こんなのばかり聞いてます。でも一言いわせていただけたら、こんな時に元気でいられる奴らは何を考えているかっていう話ですよ。「こういう時こそあえて元気出していこうよ」なんてうざいっすよ。こんな時こそおもいっくそ暗い気分に浸るのが正解です。カラ元気なんて糞くらえ。調子悪くて当たり前。暗い時代には暗い曲聞けよ。暗くなくなったらもう聞けないんだからさ。

2009年5月26日火曜日

浅川マキ - 夜



ここ数年は渋谷には年に一度ほどしか寄ることはなくなりました。たいてい真夜中のほとんど人がいない時間に昔毎日通っていた道を記憶をたどりながら歩きます。前にレコード屋だったところや食べに行っていた飯屋がビルごと無くなっていたり、看板だけを残して空っぽになっていたりしているのを見るのは感傷的な気分にさせます。あと数年で自分の記憶にあった渋谷の店のほとんどは無くなってしまい、そしてここに来る意味も無くなってしまうのでしょう。

そんな時に聞いていたipodからこんな曲が流れてきたらたまらんものがあります。

すべての物には眠るべく夜が来る。そして寝てしまったら前に有ったものが本当だったのか幻だったのか分らなくなってしまうものなのでしょう。

2009年5月23日土曜日

Gap Mangione - Diana in the Autumn Wind



現在、ある事情で長い文章が書けないためYouTubeからの引用でお茶を濁しております。これもSlum Villageがサンプリングする前からその界隈では有名だった曲で、LPからリッピングして自分のipodにずっと入れてます。たぶん生涯で20番目くらいに好きな曲かも。

2009年5月22日金曜日

Archie Whitewater- Cross Country



これも前回のHasseles同様、忘れられない曲のひとつです。ヒップホップのネタを探っていくことがこういう忘れ去れたロックへの近道だった時期が有りました。あの頃見つけた曲はいまだにほとんど覚えています。その後、いろいろな理由でサンプリングが曲の途中のほんの一瞬だけとかになって、サンプリングの元の曲を聞いても「サンプリングネタを探すテクニック」以外に何の感慨も持たなくなってからはいろんなものが失われた気がしますが、それも「もう戻ることのない歴史の一部」なのでしょうか。

2009年5月19日火曜日

Hassles - 4 O'clock In The Morning



ビートバップレコードの初期にはヒップホップのサンプリングに使えそうな「ネタ」をよく探してきてましたが、そういった中にはこういうサイケデリックなものが多かったもんです。Puff DaddyのBad Boyが売れることによってこういうものはヒップホップから一掃されてしまいましたが、ヒップホップにサイケなロックのエッセンスが流れていた時期が有ったということは覚えておいて損は無いでしょう。ちなみにこのバンドはBilly Joelが在籍していたバンドとしても有名です。、

2009年5月17日日曜日

Steve Kuhn / Steve Kuhn ('71 Buddah)

レコード屋をやっている時はまだ見たことのないレコードを求めて東ヨーロッパやブラジル、キューバまで行ってました。当時旧ソ連もかなり発掘が進んでおり、「このまま行くと北朝鮮に行くしかあるまい」などと冗談で言ってたものです。

しかしその後いろいろな再発が出てみるとアメリカやヨーロッパの普通のレーベルにいいレコードが有ることに気づかされました。

そんな一枚がこちら


Steve Kuhn / Early 70's










Gary McFarlandがアレンジに参加した71年のアルバム(に数曲をプラス)。特筆すべきはキューン自身が歌っていることで、はっきり言ってうまくありません。しかしそれがこのけだるくメランコリックなアルバムに妖艶さを加える結果となり、全体的には非常にサイケデリックなアルバムとなっております。ローズピアノ好きなら買って損なしのけむたいアルバム。

2009年5月13日水曜日

ウェブはバカと暇人のもの

出版大手 ブックオフ株取得へ
http://www.nhk.or.jp/news/t10015933191000.html

普通に考えたら「出版社も中古市場も取り込まなければならない程切迫してるのね。」という感想で済む話なのだろうけど、なんか不穏なものを感じるのは自分だけでしょうか?いきなり30%取得ってねぇ、経営に口出しする気まんまんな数字だよね。これが5年後に思い返したら、「新刊から3か月以内は、古本(中古)の販売は禁止」や「古本(中古)の販売も著作権の二次的使用なので著作料を支払うこと」などの布石だったなんてことになったりしてね。あぁ怖。

ウェブはバカと暇人のもの (光文社新書) (新書)
http://www.amazon.co.jp/gp/product/4334035027/

すいません、まだ読んでません。発注はしました。で、なんで読んでないのに書いているかというと、このタイトルは流行る、というか浸透すると思ったので。

数日前のエントリーに書きましたが、7年前まで、まだブログが一般に浸透する前にネットで日記を書いていて、7年後にネット社会に復活した人間としては、今のブログ全盛(?)のネット界には違和感を感じております。これだけブログでいろんな人たちが自分を世界に向けて発信しているはずなのに、差しさわりのないことしか見つけることが出来ないんです。

例えば、スチャダラパーの新譜「11」は出てからしばらく経っていますが、いまだに聞けていないので先に買った人たちがどんな感想を持っているのか知りたくて検索してみたのですが、なるほどと思ったのは本当にひとつかふたつで、あとは「「今夜はブギーバック」が今でも好きなスチャダラの新しいの買いました。よかったです。初回盤はDVD付きでしたよ!」くらいしか内容が無いでやんの。そんなもん書く意味有るのか?

あ、言いすぎました。

昔(と言っても10年ほど前)はみんなが学級新聞を持ち寄ったような、個人で作ったホームページがたくさん有って、どれも内容が偏っていて面白かったのですが、いつの間にかそんなものは無くなって、無難なブログしか見なくなりました。自分の書いたものが人に監視されているという気持ちが強いのか、「ブログ炎上」が怖いのか、学級新聞だったものがホームルームになってしまった感じ。

「先生。●●くんは▲▲さんのことをいじめていていけないと思います」と突然、自分がホームルームで議題になってしまう恐怖。

「僕もそう思います」
「私も●●くんが▲▲さんのことをいじめているのを見ました」とクラス中につるし上げられてしまったら、明日からどんな顔で学校に行けばいいのかって感じなのでしょうか?

そうやって「何か」、もっとはっきり言うと「正義」というものに委縮したままみんながブログをエントリーしていけばどうなるのかと言えば、膨大な文章が有って暇つぶしになるけど、ほとんどの文章がただそこに有るだけでしかないという空虚な空間が出来あがるのではないかと。

正直どうでもいいけど、ネット社会の空虚さが、実社会にも染み出して、知らない人とコミュニケーションを取るということがどんどん怖くて、空虚なものになっていったら、それは本当に嫌だ。あぁ怖。

世界一のレコードコレクションを持つ男の話

The Archive from Sean Dunne on Vimeo.



ピッツバーグでレコード屋を経営しているPaulは店の地下に自分だけの膨大なレコードコレクションを持っていたが、目がほとんど見えなくなり、妻と二人で経営していたレコード屋を閉め地下のコレクションを売りに出そうとする。しかしその提示された金額(コレクションの内容を考えたら決して高くない)に買い手はつかず、今ではオファーすらもなくなった・・

オリジナルURL:
http://vimeo.com/1546186

2009年5月9日土曜日

死人に捧げるバラード

武田鉄矢、忌野さんと天国での共演誓う
http://life-cdn.oricon.co.jp/65842/

「 歌手で俳優の武田鉄矢が4日、東京・渋谷の代々木公園けやき並木沿いに田んぼを“設置”するイベント『渋谷田んぼCLUB』に参加。終了後には、2日未明にがん性リンパ管症で死去した歌手・忌野清志郎さんを偲び、同世代でこれまで何度もコンサートで共演してきたことから「私がそちらに行ったら、忌野さんはブルース、私はバラードでジョイントライブをやりたい」と再共演を誓った。」

大人になるって何かと言われたらこの記事のことだ。
言われる方も、言わされる方も、それを聞かされる方にも浮かぶ「(苦笑)」
それをかみしめるのが大人だ。

2009年5月8日金曜日

書きたくなる音楽を求めて

7年ほど前に1年ほど音楽についての日記をネット上に書いていたことが有る。

まだブログという存在も知らなくて、毎日HTMLで書いて更新していた。毎日、なんかの音楽をネタにしながら適当なことを書いていたのだけれど、なぜか面白いと言ってくれる人が出てきて、いつの間にか「レコード屋をやっている人」じゃなくて、「インターネットに変な日記を書いている人」として知らない人が俺のことを知っていることになった。

で、レコード屋を辞めた時にその日記も辞めて、人が見えるところで文書を書くこともしなくなった。数年前にmixiを知って昔の仲間に再び連絡を取ってをマイミクにしてもらった。ちなみにマイミクは10人しかいない。そこでごくたまに日記を書いては消したりしていた。

で、またレコード屋をやろうかと思い出して、それならまたオープンな場所で文章を書こうかと思って始めたのが、今みなさんが見てるこれです。しかし、この7年で音楽について文章を書くという行為自体は大きく変わってしまった。7年ほど前、あれほど毎日いろんな音楽について好き勝手に書いていたのに、今は音楽を書くこと自体に難しさを感じている。

今でも新譜をあれこれ買っているし、ネタにしたい音楽が無くなったとかではなくて、

それは例えばこういうことだ。あるバンドの新譜に対して、
「アルバムあんなR&Bの女性ボーカルなんかと一緒に売れ線の曲ださなくたって、彼らなら充分やっていけるのに。正直あの曲でアルバム全体のバランスがおかしくなった。」(特定の曲やアーティストのことではなく今適当に作った)と、前なら書いていたのだがそんなことはもう書いてはいけないらしい。直接、言われた訳ではないが、なんつーの
「みんなこの厳しい業界の中でサバイブしようとして、がんばっているのにその足を引っ張るようなことを言うのはどうなのだ?」みたいな空気があふれているのだ。もう「●●さんの新譜買ったけど、すごい最高でした。みなさんも買いましょう。初回盤にはDVDもついていたし。」みたいなことしか書いてはいけないんだ。

それだったら、あれだよ、昔の日記である人気のあるアーティストの新譜をネタに文章を書いていたら、途中からシャブ中の話になったのが有ったけど、あれなんか今だったら訴えられて文句は言えないレベルだね。

別にサンプルもらってる訳じゃないんだけど、自分で買ったんだけど。アマゾンのレビューでそれをやるなら非難されてもしょうがないけど、自分の日記なのにね。なんつーか、これからアルバムを買おうとしている人たちに「良かった」という感想以外は書いたらあかんのだ。「そんなもんこの業界が大変な時に何してくれてんだ、このボケ」か。別に俺は批評する気はなくて、買ったCDを聞きながら思ったことを書くけど、結果としてその文章が面白ければそれで十分その音楽が面白かったということになるんじゃないのかとか思ってたけど、やっぱり違うのね。その途中からシャブ中の話になる文章も自分のベスト・オブ・日記だと思っていて、全然面白かったんだけどなぁ。

別にこれは日本の音楽だけの話じゃなくて、海外の音楽も今は批評お断りでしょ?昔の音楽についてはみんな饒舌に書くけど、最近の音楽についてはもうどんどん書かなくなってきているのが現状。

それはそれでいい。この業界が大変な時代にあれこれ言われたくないのならそれは尊重するけど、買う/買わない(売れた/売れなかった)だけでしか音楽が判断されないのはどうなのか?選挙じゃないんだぜ。今回は●万枚売れたからノルマ達成、次のレコードも出せる。それで本当に何かが前に進むのかい?前にも書いたけど、その格好悪さのツケは後で回ってくると思うけどね。どうなんだろう。

2009年5月6日水曜日

外道”香り”



2009年5月に何人が外道について語っているのか?

ちょっと調べてみたけどあまりいなかったかも。

という自分も学生時代はパンク~ハードコア~インディーズ直撃世代ですので血気盛んな時期に聞くこともなく、その後もなんとなく聞き逃し30歳を過ぎてからやっと聞くようになったんです。

もちろん原爆オナニーズのカヴァーの方は知っていましたよ。もちろん。


ちなみにCAROLもいい大人になってからしか聞いてません。

よくいるのが、この辺のバンド、あとアナーキーを入れてもいいけど、を語る時にヤンキーとか暴走族とかに人気の有ったバンドだよね、と言っただけで全部を語ってる気になっている人たち。

しかしながら2009年、自分がipodなぞで適当にシャッフルしてるとイントロから「わ、これなんだっけ?」と引き込まれて、ちゃんと「ドライブ」してる音をしてて純粋にかっこいいわと思うのはたいていそういうバンドだったりします。

「ロックについて知ってるバンドは多いけど、奴らはロールを知らねぇ」はキースさんの言葉ですが、そういう意味ではちゃんとロールをしていたバンドが日本ではヤンキーの文化の一部としか語られず、裸のラリーズやフリッパーズギターについてはあれこれ饒舌に語られたりしているのはやはり差別なのではないでしょうか?

で、突然ですがBORIS。

この曲、"Statement"は2008年の俺の年間ベストワンなんです。BORISというのはたぶんMelvinsの同名曲からバンド名を取っているのだろうし、メルツバウとかと共演したり、1曲が1時間以上あるようなドローンな曲をやったりとかしているバンドなのです。ま、ある意味外道とかとは対極にいるバンドで。この曲もたぶんKyussとかストーナー・ロックと言われているバンドを意識して作られているのだと思うのですが、たぶんどっかで配合を間違えてしまったのか、バンドの意思とは関係なく、ものすごく「日本のやさぐれたロック」になっているのがすっごくいいんです。そういう風に知り合いとかにオススメするのですが、ほめていると思われないのかあまり通じませんけどね。

ということで、思い入れたっぷりに語られる音よりも、思い入れ込みで語ることを拒否された音楽の方が魅力的に感じる、そんな2009年春でした。

2009年5月4日月曜日

いいんだぜ



サブカルでも、カウンターカルチャーでも、ロックでも、ヒップホップでも、言葉というものを使うのだったら、それはどの立場からその言葉を発しているのかということが重要なんです。

「シャンパンがどうの」だの「信じていればきっと夢はかなうよ」とかしか言えない奴はどの位置からその言葉を発しているのか分かってるのかね?自分がどれだけ滑稽なのか分かっているのかね?

ということで中島らもの「いいんだぜ」ですけど。これほど何を言わなければいけないのか、どの位置からその言葉を発しているのかということをシンプルに表してる曲は無いと思うのです。この曲にピンとこないのでしたら、それはそれでよし。君は君の人生を生きろ。でも俺の雲からは出ていってくれ。


まぁ、世の中にはもっと「いいんだぜ」があふれたらいいと思うけど、「いいんだぜ」や「自分が自分で有ることを誇る」だのと言われたばかりにこのままでいいんだ、なんの努力もしなくていいんだと思ってしまう馬鹿もたくさんいる訳ですが、それはまた別の話。

2009年5月3日日曜日

おまんこ野郎



世の中がお高くとまろうとしたら、その面の前に鏡を押し当てて「てめぇ本当はそんなか?」って言わなあかんのですよ。FM東京も原発も北朝鮮も君が代も政 治の歌じゃないんだよ。常にどぎつい言葉で世間の良識とやらを揺さぶっていかないといけないんだよ。


このビデオで「おまんこ野郎」と歌った後に一瞬顔が緊張して素になってるけど、

「でもやるんだよ!」 ってことさ。


なんでそんなことをやるかと言えば怒りとかだけじゃないんだよ。この世界で常に違和感を感じながら生きている奴らに「それでいいんだよ、俺もそうなんだよ」と言ってやるためにやるんだよ。そういう意味では俺の中では根本敬や中島らもと同じ。ある人たちには彼らのやってることが過激だとか過剰だとかしか映らないけど、その奥にはもっと違うもの、「疎外されている者たちへの愛」が有るのさ。

世代的にはRC直撃世代ですので、ギンザNOWの前に流れたRCのCMを見た時から気になってずっと追いかけてきましたが、ある時からバンド内の不和が音にも出てきてるような気がして聞かなくなりました。それでも影響はずっと受けてると言えるのはそういう理由で。

ナンシー関の時も、中島らもの時も、そして今回も思うのは、俺達は今後彼らのいない世界に取り残されるんだなという気持ち。

彼らに何かを言わせて喜んでいただけの自分たちはこの後の時間を、世の中を面白くすることが出来るのか?

2009年4月29日水曜日

レコード屋はもう無理だと思った訳 part4

なぜレコード屋を辞めて、またやろうかと思ってるかという話だったのに、内容がどんどん飛躍してるし、毎日写真も無く文章だけでしかも長文になってるしで・・・

ですが、まだ続きます。

前回書いてから思ったけど、会社に所属せず、既存の流通にものらず、そのかわりアーティスト全員が均等に音源をリリースしてそこで評価を得るというのは、よく考えたら共産主義だよね。

それはうまくいくわけがない。

mf247とかCreative Commonsとかがうまくいかなかったのは、やはり同じ理由だった気がします。

「本当の自由・平等が手に入りましたよ」と言うと
「それはちょっと思ってるのと違う」となるのね。

う~ん、でもね~、そこで止まっていいのかねぇ~。

こっちは受け手なんで率直に言うと、最近の音楽を作ってる人も係わってる人って必死じゃないですか?
もう、とにかくCDも雑誌も売れないし、先も見えないし、とにかくこの業界の中で生き残っていくために必至でしょ?

でもその必死さはカッコ悪いよね。

何年かして生き残ったとしても、
「あいつあの時カッコ悪かったよな」というのは消えないんじゃないの?

2009年4月28日火曜日

レコード屋はもう無理だと思った訳 part3

前回の内容から予想される反応を自分で書いてみると、

1. 自分で作った曲を各自が自由にネットで配信したら、ものすごい情報のインフラが起きてしまって、結局ものすごい数の音源のカオスになってしまう。結果としてほとんどの音源はそのカオスの中に埋まってしまって陽の目を見ない。
2. アーティストが曲を直接販売するとしても、いろいろな曲の登録とか法的な手続きとか手間がいろいろかかってしまうので、レコード会社というものが必要とされるし、日頃のスケジュール管理も自分で出来ないのでマネージャーもいるし、経理してくれるプロダクションもいるし、宣伝しなければ自分が新しいアルバムが出たことを知らせることが出来ないのでA&Rもいるし、雑誌とかで取り上げてもらわないといけないし・・・・と考えると結局今の状態が変わることは無い。
3. だいたいレコーディングにどれだけお金がかかるのか分かります?スタジオでレコーディングしたら何百万、何千万円のバジェットがかかるのにその金を個人で用意出来ますか?そうすると、新人バンドはホームレコーディングやデモテープみたいなマスタリングも出来ていないような音源しか発表出来ないし、それにお金を払う人はいないだろう。
4. パソコンで直接と言ってもそんなものやるのは日本の人口のほんのちょっとの割合ですよ。おじいちゃんおばあちゃんがそんなことしますか?音だって悪いし。ダウンロードと言ってもそんなのハードディスクが壊れたら消えてしまうんでしょ?そんなものがレコードやCDの替わりにはならないでしょう?

こんな感じでしょうか?

それで結局7年間なんの進展も無しと。

しかし大きいレコード会社って必要有りますかね?メガヒットが欲しいので朝の情報番組のディレクターをキャバクラ接待とか・・・・ 会社がやることとしてはたぶん間違っていないけど、そんなもん込みで音楽にお金払う必要有りますかね?

自分は昔80年代のパンクが「自主製作盤」を出していた頃から、アーティストが自主流通しているのを見てきまして。あの頃に比べたら今のインディーなんて、
「本当に立派になって、お母さんうれしいよ。」てなもんですよ。80年代に「自主製作盤」がインディーズになってお金とか人間関係とかでダメになってしまったのを間近で見てきたんです。何度も駄目になっていくのを見ながら、それでもいつかメジャーなレコード会社の価値なんてものは無くなって、アーティストが作品をダイレクトにコントロール出来る時がくるんだと思ってきました。それこそが自分にとっての「パンク幻想」なんです。

で、まだ終わってないと。




mp3時代になって、これからは本当にインディー・レーベルの時代だと思っていたのですが、やはり売れて1万枚あたりのアーティストを出し続けるためにはCDを作ることを止めるのは無理のようです。同じアルバム、配信で1500円とCD2940円の間にはものすごい歪みが有る。この歪みが有る間は結局何をやってもうまくいかないんだな。

で、非常に先が見えにくくなる時は物事をすべてレゲエに置き換えると、いろいろと分かるようになるものです。

60年代から70年代のレゲエのリリース量というのは小さな島国で作られたとは思えない程で、自分でもこの辺で一通りすべては見たかなと思っていると全然知らないアルバムとか音源がバンバン出てきたりするので本当にびっくりします。あれは結局、スタジオにアーティストがついて、スタジオがレコードを作って流通させたのであれだけのリリースが生まれたんですよね。あのスタイルこそが今後を生き抜く方法のような気がします。

それでなくても、最小限のマネージメントとインディーからのリリースだけで、理想のスタンスを築いている人たちもいますよね。知ってる範囲でも Blue HerbとかMitsu The Beatとか井上薫(Chari Chari)とか、プロモーションでFM周りなんかしなくてもアーティストとして自分の作品をコントロールしながら、全国に作品を送ることが出来る人たち。あれが自分の「パンク幻想」を終結させてくれる最終形なんだろうけど、あれがもっと普通のものになるにはなにかが必要なんです。その話はまた次回。

(今回で終わるかと思ったら終わらなかったのでつづく)

2009年4月25日土曜日

レコード屋はもう無理だと思った訳 part2

iTunes Storeが始まった時に見えた新しい世界。

ミュージシャンとアーティストがダイレクトにつながり、アーティストは自分のペースで曲を自由に発表していく。アルバムというフォーマットは無くなって、アーティストによってはブログのように毎日曲を発表したり、ツアーの音源を全部ライブの翌日に売り出したりする。自分が曲を買うという行為が直接アーティストをサポートするという意識になり、アーティストと受け手の濃い関係が生まれる・・・とそんな感じ。

で、当時プリンスとかトッド・ラングレンとかピート・タウンゼントとかはそういう未来が来たんだと思っていたろうし、そういうような発言をしていたような気がする。

で、それから7年ほど経ってどうでしょう?そういう未来になったかと言うと結果としてなりませんでした。たぶん今後しばらくはならないでしょうというのが現時点での結論かな?

それはやはりmp3では生計が立たない→CDというフォーマットを捨てることは出来ないという音楽業界の構図が、それをさせなかったと見るべきなのかもしれない。なぜCDというフォーマットが捨てられなかったのかというとそのCDで音楽を流通されるという構造の中で生計を立てている人が多すぎるから。CDが2800円の消費税で2940円としてその中に含まれる利益でどれだけの人間が生活してきたのかと考えると、

アーティスト、ミュージシャン、プロデューサー、ミキサー、マスタリング技術者、スタジオ経営者、マネージャー、レーベル、レコード会社、A&R、ジャケットデザイナー、スタイリスト、フォトグラファー、著作権管理者から卸業者、プレス工場、運搬業、レコード屋、音楽ライター、それらの経理、アマゾンのCD部門で梱包のアルバイトをしている人まで・・・と、ものすごい数の人たちが2940円のCDが売れることの利益の中で生計を立ててきた。でも、よく考えてみれば、



CDもレコードも音源を遠くに届けるための器でしかないんだよね。



アメリカのオハイオでギター一本で弾き語りしている奴の作った歌が日本のリスナーである俺の目にとまって手元に届く間にいろいろな人の手を得ないと届かないという時代がずっと続いてそれが音楽産業となった。産業となったからにはそれを大きくしていくというのが資本主義社会の原理だったけど、ある日それが突然、パソコンでダイレクトに簡単になりましたよとなった時に、今までその産業の中で生き続けている人たちをどうするんだよというのが有ったんだと思う。「タイタニック号」だと思っていたらいつの間にか「たこフェリー」になっていたら、それは必要ないと思われている所(ビートバップレコードのような海外買付の中古レコード屋とか)から乗船拒否されてしまうか、船上からこぼれ落ちてしまうというのは当たり前と言えば当たり前の話ですよ。

ちょっと話を変えてみると、

150円のシュークリームを売っているお店がおいしいというので評判になって、買いたいという人が毎日並んでも買うようになったので、量産出来るようになって、それでもまだ追いつかないのでもっと人を雇うようになって、生産工場を作ったりして、それでも売れるのでさらに支店を増やして、扱う金額がでかくなったので経理をやってくれる人たちも雇って、いろいろ面倒なことも多いので税理士も ・・・・という感じでどんどん大きくなっていくのは別に問題は無いのだが、

「うちはもう10個で3000円の焼き菓子の詰め合わせでやっていくんで。もう生産工場も静岡県と群馬県と福井県に出来てるし、そこでバンバン作ってますよ。で、来年もうひとつ工場作ろうかなと思ってるし。楽天とかでご当地グルメとかで売ってるとかが最近売れてる?あぁ、でもネットで商品買っても、支払して届くまで3~4日待つんでしょ?そういうのって目新しさだよね。ゆくゆくあきられていくんじゃないの?うちはさ、もう昔からこれでやってきてるしね、全国のダイエーでも西友でもどこでもうちの商品は手にはいるしね。これからもバンバン売ってきますよ。」←こっちが今の音楽業界で、今、いくらおいしいと評判になっても、日持ちもしなくて運ぶ時も気をつけないと型崩れしてしまう150円のシュークリームのことを商売として考えることはもう出来ないというのが現状であろう。

自分が2940円のCDを買う時には「こんな素晴らしい音楽を作っていただきありがとうございます」という気持ちとしてその音楽を作った人に2940円を払っていたつもりだったけれど、実はその音楽がCDという器に乗って自分の所に来るというシステムに対して2940円(のほとんど)を払っていたんだよね。それがiTunes Storeが出来た時にその構造が崩れそうになって、焦る人たちがたくさん出てきたと。

で、ついでに言うと、音楽の不法なダウンロードとかをRIAAとかJASRACが告発する時に受け手に反発されるのは、「不法なダウンロードをしてアーティストが文句を言うのはわかる。お前らがアーティストの権利を代表して守ってるというのも知ってる。だけど、俺はアーティストの作った作品にお金を払ってきたつもりはあるけど、お前らにお金を払った覚えはない。なんで曲を作った訳でもないお前らに文句を言われなければならねぇんだよ」という気持ちが出てくるからだろう。

iTunes Storeが出る前にはそこに対して人はあまり考えることになかった。Mp3時代になって、昨日オハイオでギターの弾き語りをした奴の曲を今日ダウンロードして聞けるのが可能なのに、なんで、ほとんどの音楽はここに届く間に多くの人の手と手間を経ないと駄目なんだよという、音楽流通の構造の不毛さが露呈してきてしまった。気づいてしまった。これこそ音楽業界が一番恐れているし、だから結局、アーティストと受け手がダイレクトにつながって、音楽を買うという行為がアーティストを直接サポートにすることにならなかった一番の要因なのだろう。

(さらに続く)

レコード屋はもう無理だと思った訳 part1

ここにこんなブログが、

JOJO広重BLOG:ごめんね、レコード・ストア・デイ (2009年4月18日)
http://noise.livedoor.biz/archives/50784723.html

正直、後半はレコード屋、音楽関係の仕事をしている人だったら、
「薄々分かってるけど、そこまで言わなくても・・・」と思ってしまう、つらい内容だけど、
自分も6年前にレコード屋を辞める時にはこれに近いことを思っていました。

レコード屋はもうすぐ無くなってしまうんだ・・・・  と。

非常階段のJOJO広重さんはミュージシャンでは珍しくほぼ毎日ブログを更新していてるだけれど、2008年4月には大阪のAMS/アルケミーミュージックストアを閉店している。その前後の店を閉めるにいたる経緯や気持ちなどもブログの中に記されているので見ていただきたい。と言うかリアルタイムにその閉店をブログで追っていたら、ほぼ忘れかけていた自分が店を閉店していた時の気持ちなどが思いっきりフラッシュバックしてしまい、それがきっかけで逆に「またレコード屋やりたいなぁ」という気持ちになってくるのだが、その話はまたいつか。



かつてアメリカに毎月買付に行っていた時には、

いつかアメリカの大統領が黒人になる日も来るんだろうなぁ。でも、それは自分の死んだずっとずっと後なんだろうなぁ。

と思っていたのですが、それが今は現実。それと同じように、

いつかレコード屋なんて無くなる日が来るんだろうなぁ。でもそれはもうちょっと後なんだろうなぁ。

と思っていたらその日は意外と早く来た。というのが今から6~7年前の話。

その頃と言えば、

一連のかつてレア盤や幻のレコードなどがCDやレコード再発が一段落し、
eBayで海外のディーラーから買うことが当たり前になって、
iTunes Storeが楽曲販売を始めた頃なのですが、

そんな中で海外買付をメインとした中古レコード屋をやっていて危機感を抱かない人間はいなかったのでは。自分がビートバップレコードをやっていた渋谷の宇田川町はレコード屋開店ブーム(というようなもの)が有って一時期は宇田川町だけで50店近いレコード屋が有ったと言われています。今はたぶん20を切ったくらいか。もっと無いかも。それくらい店が無くなった訳で、宇田川町レコード屋閉店ブームに先駆けてうちが閉店したと言えなくもない。


というジョークも今では笑えない。


でも、その頃でも「そんなにすぐに誰もレコード屋に来なくなるなんてことは無い」という漠然とした楽観した雰囲気もまだ有った。「オリジナル盤の価値は下がらない」というレコード=株券理論や、「DJなのに再発盤をかけるなんて客に失礼。オリジナルでかけてこそDJ。だからまだまだ需要有りまっせ。」というDJ原理に基づく楽観論も有った。

ここでぶっちゃけた話、当時うちのレコード屋の売上は一時期よりだいぶ落ちていたけど、それでもまだ「このままレコード屋で生計を立てつつ子供を育てる」くらいは出来てたんです。それでも、もうすぐ子供が生まれるとなった時に「レコード屋。続けるの?辞めるの?どっち?」と言われて迷わず「辞めます。」となったのは、やはり自分が乗っているのがタイタニック号だという意識が有ったら。

「この船は沈む」

当時、すでに上の中古レコード楽観論は信じてなくて。って言うかそんなのは、
「なに君?この12インチ持ってないの?ダメだよDJの▲▲▲も●●●も今これかけてるんだよ。持ってなきゃ一流のDJになれないよ?買う?うん。じゃ1万円ね。」とかでブイブイやっていた店が自分の店の在庫の価値が下落するのを恐れて言っていただけだった。

それよりも、iTunes Storeで圧縮音源(mp3/AAC)を150円で売りだしたのを見て、
「わ、レコード屋いらねぇ~じゃん」と思ったのがでかい。で、知り合いのミュージシャンに
「もう事務所とかレーベルとかレコード会社とかいらないじゃん。ミュージシャンが直でiTunesで曲売ったらダイレクトにお金入ってくるんでしょ?それでやっていけるじゃん」と聞いたら、
そうじゃないとの答え。

1.ミュージシャンがダイレクトにiTunes Storeで曲は売れない
2.mp3からの利益ではミュージシャンとしてやっていけない

らしい。スティーブジョブスが決めた(?)1曲=1$日本だと150円で(mp3の音が好き/嫌いは有るとしても)曲は手に入る。でも、その金額ではミュージシャンはやっていけない。と、するとCDとかレコードとかに含まれているものはなんなのか?という話になってくるのだ。

(続く)

2009年4月24日金曜日

BACK TO BOP THE BEAT

さてと、



ここからが本題


かつて自分は渋谷で"Beat Bop Records(ビートバップレコード)"という中古レコード屋(のちにCube Recordsと変名)をやっていたものですが、6年ほど前にレコード屋を辞めまして、その後あれこれありつつ、今は何故か神戸でこのブログを書いております。

なぜレコード屋を辞めたかというと、

1.子供が出来たから
2.もう買付で飛行機に乗るのが嫌になったから
3.正直、もうレコード屋は無理だと思った

主にそんな感じです。これらが総合的に結びついて
「あ、辞めちゃお」と思ったんです。

中古レコード屋を始めてから常に「この商売は石油を掘るみたいに昔出てどこかに埋もれたままのレコードを掘り出して売る商売だから、いつかは枯渇してしまう。その時は辞めよう」と思っていたので、まぁ時期が来たなと思ったのです。

で、当時、「もうレコード屋辞めます」と店のホームページで告知してからは、

1.「残念です」と声をかけてくれる→その後、無言→気まずい雰囲気
2.レコード屋を辞めることにはなるべく触れないように、なんとなく腫れものに触るように接せられる。
3.遠くから「あいつあれこれでかいこと言ってたけど、店潰れてやんの」という視線を感じる→被害妄想
4.店辞めるならここの在庫全部叩き売るんでしょ?いつ?いつ?

といった感じの反応が有りました。




まぁね・・・ そんなもんですよ。





どんな人でもなにかを辞める時・あきらめる時(例:野球選手になる・DJになる・ミュージシャンになる等)には、いろいろな思いが有るし、葛藤とか、恨み、後悔(ex.実力は有ったけど運が無かった)とかいろいろ有るでしょう。自分もレコード屋を辞める時は、

1.レコードや音楽の現状について
2.これからもレコード屋をつづけていく人たちへ
3.これからの音楽や音楽の流通の在り方について

などいろいろな想いが有ったのですが、それを合う人ごとに語るのもだんだん面倒くさくなったし、なんか格好つけようとしてるみたいだし、どうせそう思われているのだろうから、結局、
「経営に行き詰ってレコード屋を辞めた」でいいやと思うようになってました。


で、実際、そのままほとんどの人と連絡を取らずに6年過ぎたわけです。


さて、そんな自分がそれから6年経って、再びレコード屋(みたいなこと)に戻ることになる、というのがこの後の話なのですが、それは追って。

2009年2月25日水曜日

J-RAPカレンダー

ひまなのでJーRAPカレンダーを作ってみた。

1月・・今年もまた二人で新しい年を迎えられたよRAP
3月・・桜咲く中もうみんなともお別れだねRAP
4月・・桜咲く中新しい友との出会いがあったよRAP
5月前半・・親孝行RAP(母親編)
5月後半・・信じていればきっと願いはかなうよRAP
6月前半・・幸せなのになんだか憂鬱になるのは何故RAP
6月後半・・ぜったいに大切なものそれは友達RAP
7月前半・・暖かくなってきたので去年の夏を思い出すよRAP
7月後半・・夏・海と風・みんなといっしょRAP
8月前半・・南の島RAP
8月後半・・夏が終わってしまうよRAP
9月・・夏に出会った人とは別れてしまったよRAP
10月・・君のことを思い出すと涙が出ちゃうよRAP
11月・・雪がふたりを包み込むRAP
12月前半・・今年も君とクリスマスを向かえることが出来たよRAP
12月中盤・・今年のクリスマスに君はいないRAP
12月後半・・今年1年ずっといっしょだったね。来年もよろしくねRAP

以上です。JーRAPのアーティストはこれを隔月で曲にしてリリースすれば2~3年はネタが持つでしょう。

しかしながら、最近この手のネタも取り合い状態ですので今年は新たなネタを投入していく必要が有ると思われますので、わたくしが考えてみました。

6月・・親孝行RAP(父親編)・・意外と無いのが父親RAPです。ここは「いつも厳しかった父」、「何も言わないで苦労してきてくれたオヤジ」、「いまになって分かるオヤジの言葉」、「あなたの背中を見て俺も育ってきました」、「僕もあなたのような父親になりたい」などの言葉を散りばめて世のオヤジの涙腺を緩めてみましょう。

9月・・おばあちゃんRAP・・これ今年の一押しです。おばあちゃんのかわいいエピソードをラップしながら、最後は「おばあちゃんいつまでも長生きしてね」か「天国のおばあちゃん僕を見守っていてね」のどちらかでしめましょう。ちなみにおじいちゃんRAPはたぶんエピソード的に曲が成り立たないと思うので止めておきましょう。

あと昨年から意外と伸びてきたのが、

5月・・僕たち結婚しますRAP (aka お前を幸せにしたいんだRAP or 私たち幸せになりますRAP or 俺たち喧嘩もしてきたけどこうしていっしょになることが出来て幸せだなぁRAP)です。とくれば、もう今年はこれしかありません。

10月・・子供が生まれましたRAP 

「未来」「子供の笑顔」「どんな大人になるのかな」「パパ・ママもがんばるね」などの言葉を散りばめましょう。5月に結婚して10月に子供?と思われる方も多いと思いますが、若くして結婚=出来ちゃった婚 だということを忘れてはいけません。

あとみなさんお気づきのとおり2月が有りません。2月と言えばバレンタインデーですが、これは他の曲のように共通の話題になりえないのです。「もらえる」「もらえない」で人によって意味が違ってきますし。ということで2月は長いことJーRAP空白期でしたが、わたしはここに2月の新しいRAPを提唱したいです。それは

節分RAP

「僕が鬼で、君が投げた豆」「福は内、福は内と言いながら僕に抱きついてきたね」「いっしょに年の数だけ食べたね。おいしくないけど」「ふたりで行ったね、神社の豆まき。朝青龍が豆まいてたね」などの言葉でラップしましょう。

これでもうJーRAPはばっちりだね!