2012年1月22日日曜日

レコード文化の火を絶やすな、はもう古い その1

ブログを休んでいる2年の間に何が起こっていたのかというとレコードの意味が大きく変化したことでしょう。

2年前まではダウンロードでの音楽配信を敵とした「レコード文化の火を絶やすな」という言葉が盛んに言われてきました。しかし、ダウンロードを敵としたところで同じ音楽好きの中での内輪もめでしかない訳ですからお互いを潰しあうことにしかならないので、結局は「自分がいいものを選べ」といういつもの所に落ち着く訳です。

「DJはやはり音がいいレコードでDJするべき」というダンディズムも有り、例えばドミューンなどを見れば、普段CDやファイルでDJしている方もアナログでDJしたりとしている訳ですが、それでもマーケット全体はどんどん縮小していったのは間違い有りませんでした。

実際の話、いつの間にか新譜の12インチに添えられるコメントもそのレコードの音より、「***枚限定プレス」とそのプレス枚数の稀少価値を強くアピールするものが多くなってきました。

その限定も「1000枚限定」→「500枚限定」→「300枚限定」→「300枚限定。ダウンロード販売無し」→「300枚限定。リプレス無し」→「150枚限定」とどんどん規模が縮小してきたのですから、それを見て「レコード文化のカウントダウン」を見ているような気持ちになっていた方も多いことでしょう。

ところが、去年くらいからプレス枚数の減少に反比例してレコードでリリースされる新譜の音がどんどん面白くなって来たのです。

というか、レコードでリリースされている新譜を追うことで容易に面白い音楽に短距離で辿りつくことが出来るようになったのです。

そしてその世界にどっぷり浸かってみると、クラブDJユースを意識してアナログでリリースとかレコード文化の火を絶やさないための使命感のためとかそんなたいそうなものはもはやそこには無いということが分かります。

レコードでリリースしたいからそうした。

その程度のものです。

いったい何が起こっているのでしょう?

(つづく)