2010年1月9日土曜日

Time Zone "World Destruction"

前回の年表でひとつ忘れていたのが、これ。

Time Zone (feat. Afrika Bambaataa & John Lydon)



これが実は1984年。あのP.I.L.のジョンがついにバンバータと競演、さすがジョン感覚がするどいと当時日本でも話題になった曲ですが、実はマルコムの”Duck Rock”よりもぜんぜん後ですから。

そう考えると、クラッシュの先駆性はすごいですが、この84年以降、ミックのB.A.D.はヒップホップにもろ影響を受けた音楽になり、ジョー・ストラマーはかたくなにブラック・ミュージックを自分の音楽に取り入れることを止めます。ま、この辺は長くなりそうなのでまた後日。

で、元々ヒップホップ側はパンクにシンパシーを持っていたのですが、パンク側がヒップホップに気づくきっかけはやはり82年リリースの2曲でしたね。”The Message"と”Planet Rock"。前者はディスコだと思われていたラップがハードなゲットー・ミュージックで有ることに、そして後者は音楽的に「とんでもない別もの」で有ることにロック側の人間にも気づかせたということでしょうね。

ということで、次回も続きます。

2010年1月8日金曜日

RockとHip Hopの歪みから生まれた王様

クラッシュを軸に80年代前半にロックとヒップホップがどんな関係だったかを探るために主だった所を書き出してみた。

1979年
☆Sugarhill Gang "Rappers Delight"リリース

1981年
☆ロックグループが始めてラップした曲、The Clash "Magnificent Seven"含むアルバム"Sandinista"リリース。同曲のリミックス"Maginificent Dance"がアメリカでもアンダーグラウンド・ヒット
☆Blondie "The Rapture"リリース  
☆Grandmaster Flash "The Adventures of Grandmaster Flash on the Wheels of Steel"リリース
1982年
☆Grandmaster Flash & Furious 5 "The Message"リリース
☆Afrika Bambaataa "Planet Rock"リリース
☆The Clash "Should I Stay Or Should I Go"含むアルバム "Combat Rock"リリース
1983年
☆映画”Wild Style公開
☆マルコム・マクラーレンの”Duck Rock"
☆The Clashプロデュースのシングル Futura 2000 "The Escapades Of Futura 2000"リリース
☆クラッシュのミック・ジョーンズがクラッシュをクビ
☆Jazzy Jay & Rick Rubinプロデュース”It's Yours"リリース
☆Beastie Boys "Cooky Puss"リリース
1984年
☆Big Audio Dynamite結成
1985年
☆RUN DMC "King Of Rock"リリース
☆Beastie Boys "Rock Hard"リリース
☆The Clash "Cut The Crap"リリース
1986年
☆Beastie Boys "Fight For Your Rights"を含むファーストアルバムをリリース
1987年
☆Eric B & Rakim デビュー
☆Boogie Down Productions デビュー
☆Public Enemy デビュー
1988年
☆Public Enemy セカンドリリース
☆De La Soul デビュー
☆Yo MTV Rap 放送開始

1989年
☆Dee Dee Ramoneのラップシングル(Dee Dee King 名義)リリース

ひとつ思い違いしていたのはDee Deeのラップシングルって89年だったのね。なんかすごい早くからラップに興味を持ったようなイメージだったけど実は89年。ほかのロックバンドがラップに対してアプローチしつくし,De La Soulがデビューした後なのにあのクオリティー、スタイルはちょっとすごいね(悪い意味で)。これ↓





Dee Deeを見るといかにクラッシュがロックバンドでありながら、初期からラップに対して正しい解釈をしてきたのかが逆説的に分かるね。

2010年1月7日木曜日

The Clash "London Calling"

本日は大ネタ、クラッシュのロンドン・コーリングです。


このアルバムは「ロンドン通信」というタイトルにも関わらず、アメリカのことを歌った曲が多い。というか、たぶんアルバムのテーマがアメリカだったと推測されます。

このアルバムが出たのが1979年ですが、その頃のひとつの結論として時代を変えると思われていたパンクがアメリカでことごとく受けず、数々のバンドが打撃を受け、方向性を変えざる負えなくなったということです。

元々、RAMONESなどのNYパンクの憧れからスタートしたイギリスのパンクでしたが、アメリカではまったく音楽的に受けなかった。ピストルズは解散。ストラングラースは攻撃的なサウンドを止めてヨーロッパ人としての自我に目覚め、湿り気の有る音に変わり、その他の弱小バンドは解散、もしくはやけくそになってハードコアになっていく、そんな時代。

クラッシュも例外でなく、アメリカでは全然受けなかった。というか、まともに音楽として評価されなかった。そのアメリカでの敗北が色濃く出たのが、このアルバム「ロンドン・コーリング」です。だからタイトル自体がすごい皮肉。

で、その後クラッシュは「アメリカ?受けなくて結構。俺達イギリス人は本当のレベル・ミュージックを知ってるのさ。レゲエっていうね。」と一気にレゲエ・ダブを自らのアイデンティティーだと宣言した「サンディニスタ」につながっていくのです。

それもまた混乱したアルバムでしたが、この2作でのクラッシュの混乱はとても好きです。この迷いながら自分たちのアイデンティティーを探す旅のドキュメントとして。すべてのバンドは自分たちの混乱や敗北もちゃんと音として残すべきであると自分なぞ思いますが、この時代にあってはそれもオールド・ファッションな考えのようです。

その後、クラッシュは"Should I Stay Or Should I Go"で意外と簡単にアメリカでヒットしたりするので世の中分からないもんです。で、それでバンドがうまく行くのかと思うとそうではなくて、今度はブラック・ミュージックからヒップホップの流れに飲まれてまた混乱、メンバー離脱、解散、そしてまたアイデンティティーを探す旅へとつながっていくのですが、その話はまたいつか。

2010年1月6日水曜日

細野晴臣 はらいそ

さて、本日もかつてDJする時には必ずバッグの中にいれていた一枚を紹介します。

細野晴臣「はらいそ」


細野晴臣の70年代のYMO以前のソロというと、レイドバックした無国籍音楽というイメージでしょうが、問題はこのアルバムの「シャンバラ通信」という曲ですね。

ガムランのパーカションに途中からリズムボックスのリズムがかぶさってくるという短い曲。このリズムボックスがちょうどいいBPMなので、このビートに合わせてその後、ハウスにつなげるということをよくやってました。かけると誰かがブースまでのぞきに来るというそんなレコードです。

2010年1月5日火曜日

いつも心にサンプラーを

昨日、エア音楽制作と書きましたが、どういうものかと言えば常に心の中にサンプラーを持ち歩き、音楽を聞く時はいかなる時でもその一瞬を逃さないよう集中する気持ちのことです。そして、それがみつかったなら即座に、

「あぁ、サンプリングしたい、これ。」と周りに聞こえるようにつぶやきましょう。

以上で、エア音楽制作は終了です。実際に作る、作らないは問わないのがエア音楽制作のいいところです。ノー・サンプリング・クリアランス。サンプリング承認など面倒なことをしなくていいので楽です。で、後に自分と同じ所をサンプリングした曲に出会ったら、

「あぁ、これ俺も昔サンプリングしたよ。」と周りに聞こえるようにつぶやきましょう。すべては言ったもん勝ちです。







さて、そんなエア音楽制作家の方に本日はオススメの1曲を。
Bayete "Don't Need Nobody"

なんというかっこよさ。Ras Gとか好きそうな感じ。あぁ、サンプリングしてぇ~。

2010年1月4日月曜日

二人のWilliam Eaton

本日は二人のWilliam Eatonについてです。

まずは最初のWilliam Eaton。


10年近く前の買い付け時に私家製っぽい作りのレコードに引かれて買ったレコードです。ギターもしくはハープ一本で作られた静かな、でもどこかアシッド・フォーク的な作品。全曲インストです。数年前にCDで再発されたのでかんたんに聞くことが出来ます。万人にオススメはしませんが、こういう音楽も生きてく中でいいと思う時が有ると思うのでよかったらどうぞ。

下の画像はYouTubeで見つけた最近のものですが、これを見るとハープギターというのを使ってるみたいです。これポロポロやったら気持ち良さそう。
↓↓↓


そしてもう一人はソウル・ジャズ界の方のWilliam Eatonです。というか、こちらは上のWilliam EatonをYouTubeで検索中に見つけて、あっ二人いたんだと思った訳ですが、



このアルバム"Struggle Buggy”は昔よく中古屋で見たので、ま、たいしたことないんだろうとパスしていたのですが、聞いたらかっこいいディスコじゃないですか。あぁ、サンプリングしたい(エア音楽制作=言うだけで実際には作らない)。

ということで、世の中には二人William Eatonというミュージシャンがいて、やっている音楽はまるっきり逆だ。といことが本日言いたかったことです。ではまた明日。

2010年1月3日日曜日

Ginger Baker "Horses And Trees"

本日のオススメは元CREAMのドラマー、Ginger Bakerの'86年のアルバムです。かつてDJをしていた時は必ずバッグに入れていた秘蔵の一枚です。



Ginger Baker "Interock"


Fela KutiとのアルバムはDJ界でも有名ですが、こちらも大好きです。Bill Laswellがプロデュースで、Shankar, Bernie Worrell, D.ST, Nana Vasconcelosなどが参加しています。はっきり言って全曲キラーですが、A-3 "Satou", B-1 ”Uncut"オススメ。必ずあなたの血圧を上げる一枚です。

2010年1月2日土曜日

東京事変「能動的三分間」

さて、2010年。

1月1日から新しい音が聞きたくて評判もいいので戯れに東京事変「能動的三分間」をiTunesで買ってみました。



すでに多くの人が語っているのでそれ以上つけ加えることは無いのですが、なぜか自分も行き帰りの車の中でこの曲だけをリピートして聞いてしまうから不思議。曲全体の質感、肌触りみたいなものがとても心地よい。見える風景と曲がシンクロする感じの気持ちよさ。BPM120の謎だなぁ。

2010年1月1日金曜日

明けましておめでとうございます

明けましておめでとうございます。

1月1日から仕事しております。今年もよろしくお願いいたします。今年は実態を明かしていないレコード販売活動もやっていきます。とりあえず、今のところ言えることは、

『Beat Bop Recordsのレコードは、神戸市内のリサイクルショップ内に有ります。店頭にもレコードが出てますが、裏の倉庫にもっとたくさん眠ってます。そこを見るには自分が立ち会わないと出来ないので前もって日にちを予約してください。基本的に自分が休みの日になりますので、スケジュールが合わない方が多いかと思います。しかもそのショップは駅から遠く、車ぐらいでしか来ることが出来ず、周りに別のレコード屋もない場所です。そして、リサイクルショップは自分の経営では無いので、トラブル防止のため倉庫に知らない人を入れることを出来ないのです。なので、しばらくの間は、実際の知り合い、もしくはTwitterでフォローしてる方で素性が明らかな方のみにさせていただきます。あと、集団で押しかけられる方もお断りします。』

以上です。このような悪条件にも関わらす興味が有る方はご連絡ください。在庫はジャズ、ヒップホップ、レゲエ、ロック、邦人、エレクトロニック、7インチ、12インチ、CDなどかつてのビートバップで売っていたようなものも有りますが、もうちょっと普通の町の中古レコード屋みたいなレコードも有ります。在庫の内容、値段に関しては期待してるものと違うかもしれないので、遠くまで交通費かけてきても収穫ゼロということも考えられますのであらかじめご了承ください。

そんな面倒なことやってられるか、という方にはUstreamを使った試聴&通販も始めます。通販はショッピングカートやカード決済も無し。欲しいレコードが有ったら、メールしてくれたら送るだけという原始的なシステムのみです。支払いは銀行振込とPaypalを予定してます。こちらも面倒ですいません。

買取も大阪、京都、奈良、兵庫、岡山、和歌山でしたら無料出張買取しています。その他の県の方は着払いで送っていただけたら査定します。査定金額が合わない場合の返却に関してはいろいろ条件が有りますので前もってお問い合わせください。レコード、CDのほか楽器、オーディオ、PA機材なども買取してますのでそちらも宜しくお願いします。

という風に本日はめずらしく店っぽいことを告知しました。明日からはまたいつもの脱力系の内容です。

追加:
Ustreamのアカウントですが、beatboprecords専門に変更になりました。以前、Followしてくださった方はこちらにフォローをお願いします。いろいろすいません。New URL:http://www.ustream.tv/channel/beat-bop-records-ustream