2009年12月6日日曜日

Life Is So Hard To Beat 1

そりゃレコード屋ってくらいでレコードには思い入れがありますよ。

しかし、だからと言って目を輝かせながら「レコードというのはとっても素晴らしいものなので、みんなまたレコードに戻ってきてくれるはず」と信じて2009年にレコード屋やるほど純粋ではないのです。それだったら6年前に一回辞めてない。

6年前にiTunesやTraktor(DJソフト)に触れた時に、このまま今の状態でレコード屋を続けても勝ち目は無いと分かったので辞めました。結果としてその判断は間違ってなかったと思います。データで音楽が流通するにはまだ過渡期では有りますが、なんにしろレコード・ビジネスが再びかつての輝きを取り戻すことは無いでしょう。残酷な言い方ですが。

しかし今多くの人が、自分のレコード・ライブラリーが明日にでも無駄なものになると思っている現状には「そうではない」と言いたい。いや、言いたくない。

実を言うと、多くの人が「レコードなんて・・・」と言いだしてばんばん売りに出している昨今は個人的にはわくわくしています。周りを見ているうちに不安になったり、もうレコードでDJするのはダサいとか、レコードの値段が下がる前に売り切りたいとか、そういう風に情報に流される人たちのおかげで、今まで高くて買えなかったレコードが値崩れしたり、気軽に買えたりしているので。

ものすごく嬉しいのでバンバン売ってください。

まったく、別に中身が腐る訳でも有るまいし、何をそんなにあせっているのやら。

だから自分はレコードに価値が有るのではなく中身に価値が有る、レコードもCDも音楽を遠くに運ぶためのツールでしかないと何度も言うのです。今までツールに価値が有ると思っていた人やパッケージにプレミアをつけて商売していた人たちはそこの見極めが出来てないんです。だから今になって慌てるんですよ。そんなだからいつもテスト30点しか取れないんですよ。

もうちっと冷静になればいいのに。もっと普遍なものを信じたらいいのに。

ま、そのように冷静になれるのも6年間ほど外側にいたからなんですけどね。あの時辞めていなかったらこんな風にはなれなかったのも確か。