2009年9月1日火曜日

男たちのうつむく夜

この前の日曜日、姫路での野外イベント"最高音響 Special Select"に行ってきました。

最高音響のサウンドシステムの音が素晴らしくてそれだけでも"がん上がり"しましたが、海のすぐそばというロケーションも最高。近くに家が無いので大音量です。自宅のすぐそばでこんな素敵なイベントが有ったことを東京や大阪のみなさんにも是非お知らせしておきたいです。最高音響のイベントはこちらでチェック出来るので来年もしあったら是非来るべき。

うちらはGoma & Jungle Rhythm Section目当てで行ったのですが、それはもう楽しみました。特に最後の1曲は、何かが降りてきているような不思議な感覚がありました。それは'01年のフジロックのV∞REDOMS以来のものでした。

で、その後こだま和文さんだったのですが、
「マイケルジャクソーン、忌野清志郎~、江戸アケミ~、佐藤伸治~」 名前のシャウトの後、1曲目”REQUIEM"。・・・・・これで心をつかまれない奴は俺の友達じゃない。

その後はライブ中にトランペットから出てくる音、ピアニカの音、MC、曲の中の語り、すべてに意味が有った。まったく無駄が無い。ダブという音楽は削っていく音楽だと言いますが、こだまさんのライブは不要なものを全て削って意味だけがそこに有るんだな。

途中で「黄金の花」をこだまさんが歌ったのだが、横をみたら隣で見ていた男が目を閉じてうつむいて今にも泣きそうになっているのを見たらこっちも思わず涙腺がやばくなった。

じゃがたらをリアルタイムで見ていた世代なので、江戸アケミという人に対してものすごい思い入れがあるのだが、あの人はものすごくやさしくて、ものすごく厳しい人だった。そのやさしさは駄目な人間でも駄目なまま受け入れてくれるやさしさで、厳しさは決して説教するのではなく、「あなたにとってロックとはなんですか?」「あなたにとってファンクとはなんですか?」「あなたにとってレゲエとはなんですか?」と問うてくる厳しさだった。問われたら俺達はそれに対して答えを用意しなければならないのだ。

この日のこだまさんには、かつてのアケミと同じものを感じた。というか、こだまさんはアケミのやさしさと厳しさを引き継いでくれているのだと思った。アケミが問うて、こだまさんが問うていることの答えをまだ出せないのだとしたら、俺達はその自分自身にうつむいてしまうしかないのだ。