2009年9月13日日曜日

3分間レボリューション

数日前のビートルズに関しての文章は雑誌も他の人が書いているものも見ないで書いた。その後いろいろな人が書いたり、言ってたりするのを見たがほぼみんな同じポイントを指摘していたので今回のリマスタリングがどれだけビートルズ・ファンが聞きたかったポイントをクリアーにしてくれたのかと再確認出来て面白かった。あとあれだね、ビートルズ=優等生 という昔からよく見る図式はステレオ・ミックスによる功罪だと思った。ステレオだといろいろ実験した先進的なロックバンドくらいのもんだが、モノを聞いたら 同時にものすごくグルーヴするロックバンドであったことが分かると思いますよ。

などと先週から親父たちが急にビートルズ、ビートルズと言いだしているのでうんざりしている人たちも多かろうが、ニルヴァーナのカート・コヴァーンが"With The Beatles"を繰り返し繰り返し聞いていたという話はいかがだろうか?

カートがこういう音楽をやりたくて"With The Beatles" を繰り返し聞いていたというのは有名な話だが、ニルヴァーナの"Smells Like Teen Spirit"こそまさに"With The Beatles"な曲だ。シンプルなリフと急進的なリズム感覚が3分繰り返されることでその時代の若者の中でくすぶっているものを代弁しているような気にさせてしまう。

人はそれをポップスと呼ぶ。

問題だったのはニルヴァーナのいた場所がポップスを否定する場所だったことだ。その軋轢で結局自殺してしまったのだと思う。それに対して人はいろいろ言うだろう。

でも俺は言う。てめぇらポップスをなめるなよ、と。

かつて人はロックで世の中が変わると思っていた。もちろんそんなことは無かった。でも、人の心は3分で変えることが出来る。それは今では誰でも知っている。ポップスとはそういうものだ。そしてそんなポップスを書ける才能を神は誰にでも与えなかった。カートはそれに選ばれたけど居た場所が悪くて追い詰められた。その後、ニルヴァーナの元メンバーがFoo FightersになってCheap Trickみたいな曲をやったりしてる軽さを受け止める素地が有ったら死ななくてよかったのにね。

ということで神は3分の偉大なポップスを書ける才能を間違った場所の人に与えてしまうことが有るけど、日本で言うと俺が思うのはゆらゆら帝国の人だ。正直、名前も知らないけどあのギターの人が本当にやりたいのは60年代や70年代の日本のサイケデリックなのだろうけど、その曲の端端にはポップスを作る才能を感じる。彼らの曲がバラエティーのテーマに使われたのは偶然ではないはず。ここ最近はそこから遠ざかろう遠ざかろうとしているみたいだけど、いっそ開き直って歌謡曲とか書いたらすごいいい曲書きそうなんだけどなぁ。