2009年7月8日水曜日

黒船 20年戦争

'86年に出たGAUZEの「Equalizing Distort」は全編当時のパンクやインディーズの状態に対する怒りをそのままぶちまけたアルバムで名作。しかしながらその数年後、このアルバムが出たSelfishレーベルが消滅したあたりでインディーズ関係は現場にも行かなくなったし、まったく聞かなくなってしまった。そのあと当時のバンドがどうなったかも追うこともなくいた。聞けば自分の10代の青さもついでに思いださなければならない「苦さ」もあったし。

それから10年経って、タワーレコードの試聴機にガーゼの「面を洗って出直してこい」を見つけた時はまじにびっくりした。まだやっていたんだという驚きとその内容に。Equalizing Distortの時と同じ怒りをぶちまけたアルバムだったし、音楽的にもかっこ良かった。というか、前よりもぜんぜんよかった。人間なかなか10年以上、怒り続けることは出来ないよ。

それから全く遮断していたパンクと少しずつ邂逅していくのだが、ガーゼは俺がまったく気にもしていなかった間もずっとライブを続けていたし、なんと10年に1枚というペースでCDもリリースし続けている。2年前には「貧乏ゆすりのリズムにのって」というアルバムも出している。ほかのバンドも奇形児のように今活動再開しているバンドもあるが、結成以来ドラム以外のメンバー不動のまま活動をずっと続けてきたのはガーゼくらいだろう。ガーゼの前身のチフスが81年頃にソノシートを出しているからもうすぐ30年。その間何一つぶれていないことのすごさ。

今「シャンパンがどうの」ラップしている奴は50歳近くになっても一人でステージに上がって同じことが出来るのかと問いたい。ラップとロックは違うと言われてもこっちはずっと地つなぎで聞いてきているんだからね。あっちに出来て、こっちには出来ないということは認めない。俺はね。